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Channel: 大八洲徘徊記
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中之島バラ園 (PowerShot 350 / PS Vita)

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急にぽっかり休みになったので、散髪に行ったらバラ園が見頃という話になった。
そんなわけで、散歩がてら中之島に。

カメラは鞄に入ってたPlayStation Vitaと、20世紀カメラのCANON PowerShot 350。
Vitaのカメラのスペックを把握してなかったんだけど……





堺筋線で北浜へ。
降りたらすぐにバラ園に入れる。

で、とりあえずVitaで撮影に入ったものの……


うーむ。想像よりはるかにしょぼいカメラだぞ……
てっきりSONY Tablet Pと同等品くらいは載ってるのかと思ってたのだけど、35万画素のセンサーしか載っけてない。
ワイド画面だと上下3/4にカットされてますます画素が減る。4:3ならフル画素か。
カメラアプリも、タブレットとよく似た画面だけど機能は削減されて、スイングパノラマはもちろん露出補正もない。

別にTablet Pのカメラの画質が良かったとは到底いえないけれど、それでも500万画素Exmor CMOSを載せてたんだから、同じもの使い回せばよかったんじゃないのかなあ。
35万画素のカメラなんか他に使うとこあんのかしら。それともスマートフォンならインカメラに使ってるようなモジュールなのかな。

仕方ないのでPowerShot 350に持ち替え。
1997年のカメラで、35万画素。設計開発は松下だったようで、松下CardShot、コニカQ-mini、キヤノンPowerShot 350と兄弟モデルがある。


1997年と思えばまあまあ良い写りか。
発色がやや頼りないのは補色フィルタCCDの癖を殺しきれてないからかな。オートホワイトバランスの精度も頼りなかっただろうし。
露出は意外にアンダー寄り。

惜しむらくは液晶モニタがしょぼい。
液晶上ではむしろ白飛び激しく見えてるくらいのカットも結構あったのに、実際みたら大抵がアンダーだった。
セイコーエプソンが開発した、TFTより低コストなMIMという方式だそう。
構造がシンプルな分だけ反応速度が遅いのが欠点らしいけれど、色とかダイナミックレンジは別問題なのか、それともMIMだからなのか。
トランジスタじゃなくダイオードを使う液晶というと、もうちょっと後の時代にTFD液晶というのもあったけれど、MIMがその先祖になるのかな。

なぜか30度くらい、画面上を軸に起き上がる。
意味があるかどうか微妙なチルトだけど、まあ、脇をしめて胸くらいの位置にカメラを構えた時に、モニタ見やすくなっていいか。


赤の花は、当時のデジカメはかなり苦手としていた。
補色フィルタだと特にそうだろうな。


遠景はちょっと甘い感じ。
パンフォーカス機だけど、意外に近い距離まで撮影できてしまうので、ピントは近めに設定されてるのかも。


で、マクロモードがあるのだけど、切り替えレバーのストロークが大きくとってあって、途中で止めることもできる。
つまり近いならマニュアルフォーカスしろ、と。
最短ならかなり寄れる。これくらいならレバー中間よりやや遠目だけど、背景はボケる。


他のカットのアンダー傾向を見ると、これがこの程度しかアンダーでないのはやや不思議かも。


空を大きく入れるとだいぶ紫にかぶるな。


ちょっと歪曲収差あるかな。
アンダーになりやすいとはいえ、さすがにこのカットでは白がぶっ飛ぶ。逆にいえば、大抵アンダーになるから白飛びしにくいのかも。


バラ園終わり。


これくらいの看板をメモる能力があるから、やっぱり35万画素にしては解像度あるほうか。

レンズは換算43mmと標準レンズ。F2.8。
露出補正はボタンひとつで可能で、本来はちゃんと使って撮りたいとこだが、液晶が液晶だから確認しようがなくって……。
ストロボモードも電源入れたらオートに戻る。少し減点。
起動もちょっと待つし、何より撮影後の記録待ちが10秒くらいあるのが懐かしい感じ。
基本的にボタンとスライドスイッチが大量についていて、1ボタン1機能なカメラ。メニュー画面は存在しない。今ではありえない造りではあるけれど、使いやすい。
日付入れボタンがあったりするのも20世紀な感じ。
松下はフィルム時代からカメラ作ってたから、意外とカメラをカメラらしく使えるように作る下地はこの頃からあったのかな。(それがない電器メーカーのデジカメは異様なのが時々ある)


しかし16年前のデジカメにVitaのカメラ負けてるな。
ゲーム機の本分ではないから仕方ないけれど、もうちょっと、せめて画素数だけでも200万くらいほしかったな……

「フォトカノKiss」写真学習室 (雑記その4)

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もはやゲーム内容よりフォトセッションのやり方ばっかり追い求めているので、記事タイトルを少し変更。
私が試行錯誤しながら撮影の手口を学習している話である。別に他人に学習してもらうほど私が上手いわけではない。



軛からの解放

ようやくBeautiful・Erotic・Duck評価総計の報酬が全部アンロックされたので、フォトセッションモードで数字目当てに撮影しなくてよくなった。
まあ、特に数字取りに行かなくても、全キャラ本編のLかHどっちかだけ見る程度で、すべてひと通り得られると思うけれど。(私は本編Lルート全キャラ終了時で、Eroticだけちょっと足りなかった)

そういうわけで、上品ぶったアート気取り写真を気兼ねなく撮りまくれるのだ。
必要はないにしても、足りない数字があるとついつい取りにいっちゃうからね。


ななめ構図

私は、どうもななめ構図が苦手。
理論というたら大層だけど、ななめにしちゃうと縦とか横とは常識が変わっちゃって、よくわからなくなる。

そんなわけで今回は、実原・舞衣ちゃん・室戸先輩の3人を写真部ルートで同時進行しつつ、ななめ構図の撮り方を考えてみた。



こんなん、単に傾いてるだけだよなあ。傾けて生じる効果がさっぱり見えない。


座りポーズを横から撮る時は、尻を下に持ってくることで安定感が出るかも。
こういう構図だけは前からたまに撮ってたな。太もものラインを水平にする、よりももう少しだけ倒すくらい。太もも水平でもいいかもしれない。


実原・花壇・ポールの影とで三角形をつくる。
ちょっと傾け足りなかったけど、三角形の頂点が写真のエッジを指してればよかったかも。


一点透視っぽい構図にして、消失点を画面隅近辺に持ってくると良さそう。
ただ、考えてみれば傾けなくてもできる構図ではあるなあ。傾けた方が遠近感強調される気がするけれど……


左上透視だとだいぶ違う感じ。
前の写真よりカメラを引いたけど、バックが天井・教室壁面・廊下の3分割になって、その分かれ方がいまひとつ曖昧かな。
一枚前は、2分割かつ下側が大きめで安定感がある。
こっちは、長辺を占めているのが上側だからか、かなり不安定感が出てるよう。


こんなのも、窓からの光が差し込んでる明るい部分が、三角形に画面下辺を支えつつ半分ちょっとを占めてる構図……と考えればいいかなあ。


校舎裏はどうにも背景が使いづらいが、こんな使い方はどうだろう。
全体で乙型になってるからか、あるいは短い線で本来の水平線を示せるからか、わりに好ましい傾け方になってる気がする。


これも校舎裏。縞模様のラインを角から角にしてみた。


これはそんなにおかしくないと思うけれど、どういう理屈をつけたらおかしくない理由がつくだろうか。(こんな撮り方したら大柄に見えるから嫌がられる、というのはさておき)
実原のシルエットを大まかに三角形と捉えて、下の辺が長めにとれていることと、三角形自体が倒れそうなところまでは傾いてないこと……くらいのもんかな。


あれこれ試してみたつもりが、ほとんど右上がりの傾きで人が右向きになってしまっていた。手癖やなあ。
実原ばっかりになったのは偶然。


意図しない傾き

実際のカメラでもしょっちゅうやらかすのだけど、まっすぐ撮ってるつもりが、少し傾いたまま撮影してしまうことがある。
撮ってる間にファインダーで見ててもわからんのに、後から見ると一発でわかるからたまらん。
いわゆる「水平を外す」というやつ。水平が水平になってない、垂直が垂直になってない。


こういう垂直の柱が連続しているような、幾何学的で整然としているところは、少しの傾きで不安定さが出てしまう。
そしてまた、こういうシーンは、部分に幻惑されて全体を外してしまいやすい。

このカットでは、室戸先輩の背中の後ろ、画面右端の柱を垂直に写している。
しかし、カメラが若干うつむき加減になっていた。よって、下が広くて上が狭くなるようにパースがついている。
なのに、右端の柱を垂直にしちゃってるということは、全体的に傾いていることになる。

垂直のハズのものを目印にするのはいい手ではあるけれど、カメラがうつ向き・仰向き方向に傾いていないことが条件になる。
しかし、微妙なうつ向き・仰向きに気づくのは困難。カンで水平・垂直を取るほうがまだ簡単なくらい。


こっちのカットは、ほぼ垂直が出ている。
カメラは若干仰向きになっていて、上が狭くなるようにパースがついている。
しかし、画面左右方向の中心部であれば、カメラが仰向けだろうがうつ向けだろうが、垂直なものが垂直に写る。
画面真ん中の垂直物は、目印にできる。
もっとも、ど真ん中に電柱があるとか、目印自体が不細工になってちゃ元も子もないけれど。

同じ理屈で、画面上下方向の中心部に、水平線とか水平なはずのものを入れて水平を取る、ということもできる。
画面上下端近くでは、あてにできない。本物の水平線や地平線であれば画面上下端でもいいのだけど、大抵の場合は建物とかの線になる。その場合、その建物に対してまっすぐに正対している時でないとだめ。
ただ、画面どまんなかを水平線が横切るのは、垂直線を横切らすよりも難しいと思う。


で、垂直だけ・水平だけ撮れていればいい場合も多いのだけど、こういうカットだと、水平も垂直もばっちり取れてないと不細工。
壁に対して、うつ向き・仰向き方向にも、右向き・左向き方向にも、一切ズレることなく完全にまっすぐ向いていないといけない。
それさえできれば、垂直と水平は画面端でも真ん中でも、見たまんま合わせればいいんだけど、それができないからなあ。

「壁にもたれて」のポーズは、引きで撮ろうとすると水平・垂直地獄に陥りやすい。
当たり前だ。壁に正対しなければならないのだから。


頑張ればまあ、かなり合わせ込むことはできるんだけど……。
運とカン以外にどうやりゃいいのかな。実物のカメラだったら水平器というものがあるけれど。


まあ、少々傾いても気になりにくいカットも多いんだけれど。
このカット、ちょっと左に傾いてるけど別にあんまり気にならない。


魅惑のサッカーゴール

たまたま気付いたけれど、サッカーゴールは背景材としてなかなか優秀かも。


パースきかせてよし。


パースを殺して規則的な模様として使ってもよし。


影も使えちゃう。

しかしほんとに実原ばっかりだな。偶然なんだけど……
舞衣ちゃんとはどうしても体育館での遭遇が増えちゃうけど、体育館は結構撮影が難しくて、どうにもいい絵が作りにくい。
半端な広さ、窓がないのに置いてるものは場所・大きさ・形ともよくなくて壁際が絵になりにくい、床に走る絵的に半端なライン、どうもこうも。

舞衣ちゃんとその他の小技


いや、撮ってはいるのだ。



「壁にもたれて」は基本的に難しいけれど、1年教室夕方は、黒板に当たる光が良い感じ。


校庭のベンチは、まっすぐ狙うとやけに粗いテクスチャの壁紙が背景に大写しになって格好が悪い。
夕方なら、ベンチ自体とその影を使う感じで。
夕方+サンセットカラーフィルタで色もいじってみる。


最初のポケモンってこんな感じの戦闘画面だったと思う。

フォトカノKiss 身体測定

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フォトカノKissの公式サイトを見ていると、キャラクター紹介ページに、どういうわけか身体的なサイズの表記が一切ない。
体重はまあ無いのが大抵としても、身長も3サイズも書いていない、というのは珍しいように思う。

わからない、となれば、なんとか究明したくなろうというものだ。

これが普通の2次元イラストによるゲームであれば、なかなか手のつけようはない。
しかしフォトカノKissというゲームは、3次元モデルを好きな角度から写真撮影できるのだ。
この強力な武器を用いれば、完全に正確にとはいわなくとも、概算値であれば比較的簡単に求めることができるはず。




身長

まずは身長から求めていく。
求め方はいろいろ考えたのだが、フォトカノKissではカメラについての正確な情報(焦点距離とかピント位置とか)があまり得られないので、きれいに数学的に求めるのは難しい。

で、ともかく、同じ撮影条件で、各キャラの直立に近い立ち姿を撮影してみよう。
撮影条件を揃えれば、絶対的な数字はまだわからなくても、各キャラ間の身長の比較はできる。

撮影はフリーフォトセッションで行う。
撮影場所は「プールへの渡り廊下」。
ポーズは、「立ったまま1」。できるだけ直立に近いポーズになるのを待って撮った。

そしてフォトセッションに入って、ムーブモードのまままっすぐ後ろに、壁にぶつかるまで下がる。
それから撮影モードに入る。正確にいくならファインダーモードがいいだろうけど、ここはジャイロでも大きな問題はないはず。今回はジャイロで行った。
なお、ジャイロモードで移動すると、右スティックに触れなくてもカメラの高さが変わってしまうので、先にムーブモードで移動しておく。

カメラの設定は、まず「パース」を24mmに。(最も望遠になる設定。13年5月22日現在まだ発行されていない修正パッチで、現在の24mmは400mmに修正されそうなので、あとから追試するなら留意のこと)

ズームは、ハイパーズームを有効にして、望遠端まで伸ばす。表示は00になる。


そして縦位置撮影する。
そうすれば、多少余裕を持ったくらいで全身像が撮影されている。
これを全キャラに対して繰り返す。


足先を揃える形で切り出すと、こうなった。
これで各人の身長を、ピクセル数として数えると、大体身長に近い数字が出る。

ちゃんと直立していない分、少し小さめに出るだろう。
一方、つまさきからの測定になっている(身長なら踵から計るべき)、髪の膨らみも加えて測定される、といったことで、少し大きめに出そうでもある。
まあ、正負両方の誤差要因があるということで、さっぴいて0になると期待して、そのままいっちゃおう。


表は画像なのでクリックで拡大。
各人の身長ピクセル数から、平均を取る。
ただし、かつみさんはバレーボールの選手とあって身長が大きすぎ、彼女ひとりでかなり平均を動かしてしまうので除外。大谷先生も年齢が違うので今回は除外。
すると、平均669ピクセルと出た。

この平均669ピクセルが、2012年春における高校2年女子の平均身長157.6cmに相当するとする。(平均身長の数字はParodayから借用)
すると、ピクセルで出た身長をcmに換算できる。

まあ、結構それっぽい数字になっていると思う。
ちなみにかつみさんと大谷先生を平均に加えると、各人2.5cmくらい低く出る。
これはこれで別におかしくない気はする。小柄好みなら入れてもいいのでは。


スリーサイズの計測

身長がわかれば、身長を基準にして他の長さも測れる。


このように、できるだけ真正面から、できるだけ大きく全身写真を撮る。
校庭のような広い場所で、パース24mm・ハイパーズーム望遠端で撮るのが好ましい。(望遠であればあるほど撮影距離が遠くなって、カメラの高さが変わることによる誤差が減る)

で、青線で示した4ヶ所のピクセル数を測る。
そのピクセル数を898で割って160.9を掛けたら、センチメートル換算の数字になる。
真正面から見てのトップバスト・アンダーバスト・ウェスト・ヒップの横幅が出るわけだ。

同じように、側面からの姿も撮影して、同じように各部位のピクセル数を数えてcm換算する。
そうすると、その部位の前後の厚みが出る。

どの場所で計るかは、少々恣意的な調整はある。
正面から測ったその場所を側面でも計るべきだけど、実際問題としてそれが難しい。諦めて、正面と側面では、別の理由でもってそれらしいところを決めて測っている。

バストトップは、前からでも横からでも、単に最大部を測った。
アンダーバストは、水着または下乳のライン直下とした。
横から見た時は、背中の傾斜が大きいので、少し上下するだけでかなり数字が変わる。一応バスト下端からまっすぐ測ったつもりだが、まあ誤差はあると思う。
ウェストは一番細いところとした。くびれがえらく上の方にあるのだが、まあ場所としては測りやすい。横から見た時も、単純に一番細いところ(=背中がくびれている)で測っている。
ヒップは、正面から見て一番大きいところ……では、すでに脚に入っているようなので、ビキニの紐がかかっているあたりにした。
横からの場合は、単に背中側の最大突起部からまっすぐ前に測った。


ちなみに、書いたら簡単だけど実際やると結構めんどくさい。
ポーズによっては腕が体のラインに重なって測れなくなったり、少し上体をひねったポーズになっていて調整が難しかったり。
誤差は少なくない測定法ではある。


で、幅と厚みがわかった。
これをいかにして周長とすべきなりや。


人体の断面形状が単なる長方形なら、幅と厚みを足して2倍すれば周長が出る。
しかし長方形はあまりに乱暴だから、オーバル型だとしたらどうだろう。
ところが、計算すると、オーバル型だとあまりにも細すぎるような数字が出る。

とりあえずウェストの数字を見てみよう。


まあ、実際に3Dモデルのウェストが細すぎる、オーバル周長の数値ぐらいが適当だ……という可能性もある。
のだが、ののかのウェストが50cmを切ってるというのはさすがに怖い。

もっともらしい数字にするべく、少し操作しておく。
長方形だとさすがに大きすぎる感じ(というか夢がないというか)だが、オーバル・長方形の平均ではまだ細すぎるように思われる。
長方形の方に2倍の重み付けをして平均を出す((長方形+長方形+オーバル)÷3)と、まあ現実には細いにしても、二次元キャラなら有りそうな数字が出てきた。

とりあえず、長方形2倍重み付け平均を採用するとして、他の部位も見てみよう。


ヒップ。わりと巨尻感がある数字になった。
実際そういうモデリングになってるのは、見てるとわかる。尻がでかいというより、下半身大きめ・上半身小さめの形状になっている感じ。



最後にバスト。
バストトップの数字については、長方形の重み付けを2倍でなく3倍にしてある。
他の部位に比べて明らかに形状が違い、特に巨乳キャラにおいては全然違う計算式を立てるべきかと思ったんだけど、思いつかなかったので。
室戸先輩に対してその処理はする必要がない気もしたが、温情。温情。


はじき出された数字を見ると、抑え目というかむしろ低すぎるくらいの数字が出る。
85cmが平均値といわれかねない2次元世界の基準では、意外にもフォトカノは貧乳ゲームだとさえ言える数字の低さ。
さっきも書いたけれど、元々上半身が小さく下半身が大きいモデリングなのは明らか。

一方で、アンダーバストは細くて、ウェストのくびれ部とあまり差がない。肋骨ないんじゃないか……。
これだけ薄い胸板に、トップは80前後にもなるようなのがついていれば、それは巨乳としか言えなくなる。

ついでにブラのサイズを出してみた。
求め方は、AT THE STARLIT HILLブラサイズ一覧表から。


まとめ


そういうわけで、最後に結果だけまとめ。
まあ、上半身が細くて下半身が大きい、ということを踏まえれば、それらしい数字は出たんじゃないだろうか。
それっぽい数字が出るように計算を操作したから、それっぽい数字になったのは当たり前だけれど。
操作に問題があるとするなら、単なるオーバル周長の数字を3サイズに採用するなどしてください。



全体的に見比べると。

比較でいえば、柚ノ木さんははっきり他より太めの体型になっている。
他のキャラは、ウェスト・ヒップを見ると、背が高ければ素直にそれだけ大きくなり、背が低ければそれだけ小さくなるような感じ。
算出されたウェストを身長で割った値は、ほとんど0.36~0.37に収まる。舞衣ちゃん・果音の幼児体型組は少し大きめで0.38前後。柚ノ木さん・かつみさんが0.4くらい。
ヒップも身長で割ると、これも0.54~0.57に収まる。柚ノ木さんだけ0.59。

二次元キャラの世界では、あまり身長と3サイズの相関がなくって、身長170cmでも150cmでも同じような3サイズになってたりするもんだけど、さすがにポリゴンモデルではそうはいかないよう。
背の高い室戸先輩は、あれだけ胸がない胸がないといじられ続けていても、トップの数字でいえば新見さんより実原より大きい。数字はな。


フォトカノKiss 部活ミッション攻略メモ

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フォトカノKissのラブラブデイズモードで発生する部活イベントであるが。
「まあこのゲーム全般的にヌルいし簡単だろ」と思ったら意外とそうでもなく、必要な撮影シチュエーションがなかなか出なくて困ったりしたので、ここに攻略メモを残す。

まったくスポイラーな記事なので、自分でやりたい方は先を読まないように注意を。

このゲームは、メッセージスキップが遅いとか、画面切り替わりエフェクトが飛ばせないとか、ロード待ちが少なからず入るとかで、リプレイのテンポがかなり悪い。
何度もやり直すのが辛いゲームなので、こういうスポイラーの価値は高くなるだろう。




基本

ヒロインは、深角さんを選んで行う。

深角さんなら、本編1周だけでフォト部・写真部両方が選択できる。
また。パッチ1.01以前なら、シークレットフォトイベントに妨害が入らない。(パッチ1.02以降にこの記事を参照する場合は関係なし)

ただし、ストーリーの事情からいって、深角さんにとってのラブラブデイズの1週間は他のキャラより圧倒的に貴重な時間であり、それで作業プレイでデートイベントを蹴ったりするのは結構な外道プレイになる。
そういうの気にする向きは注意を。


気付きにくいが、移動先選択時に□ボタンでセーブ・ロードなどのメニューが出る。
フォトセッションを行う直前や、妨害が入る状態でのシークレットフォトイベントの直前には、セーブしておくのが吉。

基本的に写真の回収は、何日目でも時間と場所があっていれば同じように現れるシークレットフォトイベントで行うと楽。(いつどこで出るかは後述)
シークレットフォトではBeautiful / Eroticが合わない場合、フォトセッションで。どの服装で何日目のいつ・どこに現れるかは固定のよう。(これも必要なものは後述)

都合部室に5回行くので、その余裕はとること。
すでにシークレットフォトアルバムが6枚以上あると、放課後・部室にラブラブフリーフォトセッション解除イベントが固定発生する。最終日まで残すとタイムリミットぎりぎりで邪魔になるので、早めに見て除去しておくのが吉。


無事部活ミッションを終えたら、一度セーブしてシステムデータを確定すること。
これを怠ってフォトカノKissを終了させると、部活水着が解除されたという情報が記録されない(トロフィーは残る)。
そうなったら、もう一度やり直せばまた解除される。
うん、私は一度やらかしたからわかるんだ。

フォトセッションで800点以上

フォトセッションでBeautiful 800点以上の撮り方は、以下のように。
いずれにせよ失敗はあるので、事前セーブは忘れずに。


  • ポーズは「立ったまま」推奨。
  • ズーム・パースは動かさない。(ハイパーズームありでズーム83・パース50)
  • その状態で、横位置(縦にしない)で、顔から胸まで収めるくらいのバストアップ写真にする。
  • 表情は、笑ってもらうか、不機嫌そうでないところを待つ。顔を赤らめているとEroticになりがち。
  • 深角さんの「立ったまま1」開始直後は、かなり顔がうつむき加減なせいか、スコアが出づらい。一度ポーズを変えるのを待ったほうがよさそう。
  • 800点に届かなかったら、近すぎるか遠すぎるので、少し移動。
  • 被写界深度を有効にしておくと、点数が底上げされる感じ。

Erotic 800点以上は以下のように。
  • Beautiful 800点以上が出るような構図を一旦作って、そのままカメラを下にむけて顔を外す。大体、肩より下から太ももくらいまでがフレームに入る。
  • 説明書によると、Erotic判定の基準は「女の子の顔が写ってないフェティシズムな写真」であるそう。別にローアングルとか胸元アップとかは狙わなくてもよい。


両部活共通


  • 体操服のフォトセッションは、2日目・休2・体育館など。
  • エプロンのフォトセッションは、2日目・昼・家庭科室
  • スクール水着のフォトセッションは、4日目・昼・プール
  • シークレットフォトイベントは、何日目かを問わず、時間と場所で決まって発生する。


フォト部


  • Beautiful 800点以上で、制服→体操服→エプロン→スクール水着、と要求される。
  • 制服は、1回目の放課後デート(ダーツ)などでの回収がロスなし。もちろん適当にフォトセッションでもよし。
  • 体操服は、休1・体育館や休2・校庭のシークレットフォトで撮れる。また、1→2のレベルアップイベントでも。
  • エプロンは、昼・家庭科室のシークレットフォトで撮れる。
  • 水着のみシークレットフォトでは困難なので、4日目・昼・プールのフォトセッションで。


写真部


  • Erotic 800点以上で、体操服→スクール水着→制服→エプロン、と要求される、
  • 体操服は2日目・休2・体育館などのフォトセッションで。休2・校庭のシークレットフォトはいかにもEroticだが、顔を外したりしてもBeautifulが出がち。
  • スクール水着は、休2・プールのシークレットフォトで撮れる。
  • 制服は、2回目の放課後デート(ビリヤード)で撮れる。
  • エプロンも2日目・昼・家庭科室のフォトセッションで。2日目はエプロン→体操服と続けて撮るのが吉か。
  • 昼・家庭科室のシークレットフォトで、思い切って右スティックで視点を右に振って顔を外す(深角さんが画面左端にいる状態)と、意外にもErotic 850点前後が出ることがある。ただし再現性が悪い。2日目にフォトセッションを逃した場合にチャレンジを。



フォトカノKiss どんなレンズを使っているのか?

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前の記事で、フォトカノヒロイン陣の身長を計算した。

身長がわかった、ということは、身長を基準にしていろいろなものの長さを計ることができる。
3サイズもその一例。(あれはまあ無理矢理な計算だけれど)

で、身長と、そのヒロインを何メートルの距離から撮影しているかがわかれば、主人公が持っているカメラについているレンズの焦点距離が計算できる。
というか、もともと私はこれをやろうと思ってあれこれ計算を始めたのだ。3サイズは余録に過ぎない。



理屈としてはこういうことになる。

新見さんの身長が1.583mというのは、もうわかっている値。
撮影距離も、何らかの手段で求めることにする。仮に10mとしよう。

で、新見さんを撮影して、新見さんが縦に300ピクセルの高さで映ったとする。
フォトカノの写真データは縦544ピクセルだから、新見さんの身長1.583mに、544÷300を掛けた値、2.871mが写っていることになる。

で、写っている範囲の高さ÷2を撮影距離で割った値がタンジェントになる角度の2倍が、縦画角になる。
ややこしいが、ExcelのATAN関数使うとすぐに出る。
=DEGREES(ATAN((写っている範囲の高さ/2)/撮影距離))*2、と。
計算すると、16.34度と出る。

画角がわかれば、これを35mm判換算の焦点距離に逆算できる。

焦点距離と画角の換算は、対角線画角で行う。
フォトカノの撮影画像=Vitaの画面は、960x544ピクセル。
縦に16.34度であれば、横には16.34 * 960 / 544 = 28.83度。
対角線なら、√(16.34^2 + 28.83^2) = 33.13度。

で、対角画角が33.13度になる、35mm判(横36mm・縦24mm)換算での焦点距離は何mmか。次のExcel式で計算する。
=SQRT(36^2 + 24^2) / 2 / TAN(RADIANS(対角線画角 / 2))

33.13度であれば、焦点距離は72.72mmと出る。

※ ここまでの計算式を立てるにあたって、CMEHAPPYさんの画角の計算と焦点距離の換算を参考にさせてもらっています。この記事に酷い計算ミスがあった場合は私のせいであり、リンク先のせいではありません。


……という理屈はあったんだけど、なかなか撮影距離を求められなかった。

求め方のひとつとして考えたのが、校庭にあるソフトボールグラウンド。
女子ジュニアソフトボールのルールでは、ホームからピッチャーまでの距離が、13.11m = 43フィートと決められている。(ルール改正が2011年で、それ以前は12.19m = 40フィート。日本ソフトボール協会より)

おあつらえ向きに、フォトセッションで「立ったまま」「ピッチャーマウンド」が選択できる。
自分が移動していくと、ホームベースのところまで移動できる。
ここからピッチャーマウンドの新見さんを撮影すれば、撮影距離が13.11m(または12.19m)とわかる。

ただ、本当にルール通りのサイズでグラウンドが作られてるかどうかわからない。
教室の幅(7mか9m)とか、テニスコートの幅(10.97m)とか、使えそうなものはいくつかあるんだけど、本当に通常のサイズでできているかわからない。
また、その長さを利用するのにちょうどいい場所に、立ち位置と撮影位置を置ける必要もある。


もうひとつの求め方として、身長を基準にして距離を測る方法。
ただ、「撮影者の立ち位置の目印になるもの」と、「その目印と新見さん結ぶ直線の真横から、その2点をカメラに収めるように撮影できる」という2つの条件が必要になる。

で、体育館であれこれ考えていたところ、「立ったまま」「バスケットゴールを背に」を選ぶと、新見さんはコートの短手の中央あたりに立つ。
その状態で、新見さんの真正面からまっすぐ下がってみると、ちょうどコートの白ライン上で移動限界がくる。
さらに、その時の撮影位置になるラインと、新見さんの全身を真横から撮影して、1枚の写真に収められる。


実際に距離測定用写真を撮ってみると、こういうこと。
赤線の左端の点でカメラを構えることができる。
その時の距離は、1.583 + 870 / 131 = 10.51m。


で、その位置でカメラを構え、パース24mm・ズーム広角端(ハイパーズーム有効)で撮影したのが上の写真。

上の写真で新見さんの高さは137ピクセル。
撮影距離10.51mとともに計算を進めると、最終的に32.36mmと出た。


同じ位置から、パース24mmと400mm、ズーム広角端と望遠端で新見さんを撮って、それぞれ計算してみた。


で、こうなりました、と。

パース24mm設定の時に32-85mm、パース400mm設定の時に40.5-130mm。
焦点距離としては、フツーの標準ズームレンズくらいと出た。


デジタル一眼レフの標準ズームは、35mm判換算で28mmから始まるものが多い。
一方で、多くのデジタル一眼レフのアスペクト比が3:2なのに対して、Vitaの画面=フォトカノのカメラのアスペクト比は30:17。
Vitaのほうが横幅が広いので、感覚的にはやや広角に思えるだろう。

ちょっと不思議なのが、パースを変更した時の変化量が、ズーム広角端と望遠端で違う。
言い方を変えれば、パースの設定によってズーム比が変わってしまう。
ほんとにこの「パース」とはどういうもんなんだろう……


ちなみに、ソフトボールグラウンドを使って計算してみても、遠からぬ数字が出た。
ホームベースからマウンドプレートまでを旧ルールの12.19mとして、さらに新見さんが95cmほど後ろに立っているのを加えて計算。
すると大体、上の数字と近い値が出た。
つまり、ソフトボールグラウンドは、実際のルールに従った大きさになってると思われる。

建物とか各種コート類、あるいはモノなどは、どれもちゃんと現実的なサイズでどれも作られてるのかも。
2Dのマンガ的ウソというのが通用しにくいポリゴンの世界だから、ちゃんとした大きさで作らないと違和感出ちゃうと思うし。

服部緑地 (K-01 / DA 21mm F3.2 Limited)

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見たい映画があったのだけど、十三の第七藝術劇場で、夕方6時半からスタート。
それまでどこを徘徊しようかとgoogle mapsを眺めていると、北大阪の服部緑地に「日本民家集落博物館」なるものを発見。
大阪府下の美術館・博物館は大半に行って、ほとんどは知ってるつもりだったのに、ぽろっと見落としていたところだった。じゃあ行ってみよう。

御堂筋線から北大阪急行に入ってすぐ、緑地公園という駅がある。
西口から降りて、駅ビルのいかにもニュータウンな感じの商店街を抜けるとそこは服部緑地に続く緑道。
そして案内板を見ると、ちょっと南に外れたところで都市緑化植物園をやってるから来てね、と掲示があった。せっかくだから俺はこの南の植物園を選ぶぜ。

来てみると、温室があってそこで入場料を払う。
200円とのことで、府営公園にしちゃ結構取るなー、と思ってたら、温室の入場料じゃなくて、かなりの広さがある植物園全体の入場料だった。

まず温室内から。
花が相手ということで、カラーモードは「リバーサルフィルム」にしてみた。
露出もオーバー気味に。


 最後の、○の中に逆八の字の模様がある植物、マルハチというまんまな名前らしい。

しかしやっぱり、花撮るにはK-01にDA21mmLtd.はもうひとつではあるかな。
まあマクロレンズじゃない割にはそこそこ寄れるんだけど、ボケがきれいじゃないのと、ちょっとAFが頼りない。なぜかAFポイントにある小さな花を無視して背景に行こうとしがちな感じ。

マクロレンズは一本欲しいっちゃ欲しいのだが、まあ使用頻度からいえば標準ズームの望遠端を代用してもいいか。
DA 35mm F2,8 Macro Limitedあたりは、真面目な選択ではあるだろうけど、他にあんまり使わない気がする。
DA 16-45mm F4なんて、ちょっとうすらでかいのが難だけど、私が使うにはいい気がする。

ここまで、写真のリサイズ処理モードを間違って、補完縮小じゃなくて単純リサイズになっていた。
まあ元の画素数が多いからそれほど見苦しくはないと思うけれども。


ここから温室の外へ。


この白いのもアジサイの一種だそう。カシワバアジサイというたかな。
一株に大量に花をつけるのはアジサイらしいとこだけど、形状のせいか、すんごいもっさり感があるな。

かなり多種多数のアジサイがあったのだけど、今年の梅雨は一週間だけざっと降ってそれから空梅雨になってるから、慌てて咲いたら干からびたような状態だった。アジサイにとっても迷惑な天気やで。



途中でハーブ園エリアもあった。


まあ、ハーブはあまり見栄えのいいものばかりではないので、写真的にはちょっと。
温室の方でハーブの展示イベントがあって、レモンバーベナなどレモンの香りのハーブティーを振舞ってもらった。



この変な模様はなんだろう?


巨大なカビの胞子みたいな花。何の花やろこれ。


植物園も思ったより満喫できて、今度は緑地公園の方へ。

和太鼓のイベントがあったり、バーベキュー広場で大勢肉を焼いていたり、まあ、都市の大型公園という風情。
売店に入ると、子供の頃に近所のスーパーマーケットのフードコートでよく買ってもらったフローズン(オレンジ味かメロン味で、シャーベットというよりもうすこしゆるくてストローで飲めるくらいのやつ)を売ってたので、懐かしく買って飲む。

公園南端の植物園から、公園北端の民家集落博物館まで到達。


入り口がこれだが、これ自体が「河内布施の長屋門」とある。
布施は大阪市の東側で、一時期ひったくり多発地帯と話題だった……とそれはさておき、江戸時代の布施の庄屋さんにあった門だそう。


こっちは堂島の米蔵。
今でいえば、地下鉄西梅田駅の南側あたりのエリア。
江戸時代は諸藩の蔵屋敷が立ち並んでいて、現物どころか先物手形の取引も盛んな金融エリアになっていたそう。当然空手形切る大名がいて……というようなことが中に解説展示されていた。

基本的に、展示されている古民家などには中に入って見学できるのが嬉しい。


飛騨白川の合掌造り民家。ていうか行かなくても大阪で見れるとは知らんかった。
これだけ角度つけると雪には強かろうけど台風とかきたら……と思ったらちゃんと対策があって、屋根の骨組みががっちり固定されてなくて、風に煽られたら揺れるけど元に戻るようになってる。


ちょっとアート写真を気取ってみた軒下のたまねぎ。


摂津能勢の民家。
大阪北部の山間部・能勢地方から丹波の方にかけて、こういう妻入り入母屋造りの民家が分布しているそう。
小さな家で、半分は土間、半分は板の間。
妻のところに家紋の飾りがあったから結構偉い家って話だが、しかし小さい。


奄美大島の高倉。
奄美大島の高温多湿に耐える風通しの良い高床式倉庫。柱の木材はイジュ(ヒメツバキ)で、硬すぎてネズミも爪が立たないそう。


堺の風車。
かつてまだ堺の濠の外が農村だったころ、水利のために実に700基ものカザグルマがあった。
紀州街道沿いを散歩してたら通りかかった小学校の門前に、ひとつ保存展示してるのがあったな。
最近台風でぶっ倒れて、復元が終わったばかり。だからちょっときれい。


南部の曲家。これだけ工事中で立ち入り不可。
空から見るとL字になっているが、母屋に厩をつないだ形。
馬の産地だから厩が重視されていたんだろうけれど、母屋のいろりで暖まりながら馬の様子が見れるようにこの形になったそう。

小豆島の農村歌舞伎舞台。
能やなんかを奉納するための舞台がある神社は結構あるが、これも荒神社の本殿に向かい合って建っていて、奉納歌舞伎が演じられていたそう。


北河内の茶室。
江戸時代後期ぐらいのもので、別に利休が建てたとか小堀遠州が建てたとか、そんな曰くはない。昭和20年ごろまで私宅で使われていたそう。

ここは茶会をやるときに参加者のみ立ち入り可となっている。



越前敦賀の民家。
これも江戸後期のもので、雪に耐えるために屋根の勾配がきついのは合掌造りと同じ。
またここでも、家の中に厩がある。寒いところだとそういう傾向なのかな。
「杉箸」というちょっとおもしろい地名のところから移築されたそう。しかし大火事で村ごと半焼したり、かつては近くにJR北陸本線の駅があったのに、その北陸線自体がルート変更されて鉄道が消え去るなどして、今は衰退傾向だそう。


大和十津川の民家。江戸末に酒蔵やっていたところの家だそう。
ずいぶん他と趣が違うが、十津川といったら山奥の川沿いで、崖を削って家を建てる感じになり、こういう細長い建物になる。
林業のためにそんな山奥に家を建てるわけで、杉の板材が豊富だからこんな板張りに。


刳り舟なんて展示している。
奄美大島で使われて、スブネと呼ばれていたのが手前のやつ。
奥のが島根で使われていたソリコブネ。
どっちも、こんな大木が手に入りにくい時代になったら、普通の継ぎ板の船に変わっていった。


信濃秋山の民家。
越後中門造りという、壁まで茅葺きだったり、床を板張りしてなかったりと、古民家の中でも中世風の古い形だそう。また、もうここ以外には保存されているところがないとか。

新潟と長野の県境辺りの豪雪地帯なのに、床に板張りがなかったら寒い気がしたけれど、それが火をたくと地面ごと暖まって冷めにくくて、かえって温かいそう。

石を置いてその上に柱を、というのが一般的だけど、この家には柱の端を地盤に埋め込んでしまっている「掘っ立て柱」がある。
多少コストは安いけれど、いかんせん土に入ると木が腐るのが早くてよくない。
江戸中期には、たとえ民家でも掘っ立て柱を使うのは珍しいそうで、なんか建築作業上の都合とかあったんじゃないか、とか。


日向椎葉の民家。民家としてはここで一番南のもの。
日向の中でも、椎葉という村は平家の落人伝説があるほどの秘境集落。
これも十津川の民家みたいに崖を削って建てた細長い建物。

写真に右側7割くらいしか写ってないが、左手が入り口。
左から土間・客間・下座敷・上座敷と並んでいて、上座敷は神様が祀られていて、肥を触った者は一日そこに入れなかったとか。


これで一回り。
外の写真しか出さなかったが、中ももちろん面白い。
民具の展示も多数あって、こういうのは郷土資料館なんかで見ても月並みでつまらんけれど、リアル民家にあると絵になる。

服部緑地は、植物園も民家集落博物館も見応え大。かなり面白いところだった。


ここから西へ行くと阪急宝塚線の曽根駅。
しかし思ったよりかなり遠かった。公園に行くなら御堂筋線がいいな。

そして一旦梅田に戻って買い物とか夕食とか済ませて、十三へ。

第七藝術劇場で観たのは「ぼっちゃん」。

秋葉原通り魔事件の加藤智大を題材にした映画、ということで、実は劇場に入るまではドキュメンタリー的なものかと思っていたけれど、劇場内にこの映画についてのインタビューなどのスクラップがあったから読んでいると、どうも少し違うらしかった。
たしか「ドキュメンタリーではなく彼の感情を描きたかった」だったか、そういう話があったはず。

で、実際見てみると。
この作品の主人公たる梶は、加藤智大と同じような派遣労働者でネット掲示板への書き込みを繰り返す人物、と設定されていた。
けれど、勤め先の派遣会社で、梶はとんでもない異常事態に巻き込まれてしまう。
その異常事態から、秋葉原で人混みを車の中から見ているシーンに流れ込んでエンディングを迎える。

しかし、梶が巻き込まれる事態があまりにも異常すぎているから、この作品中で梶が秋葉原に向かった心理と、加藤がそうした心理とは、一致しようがないように思う。
また、今、社会から圧迫されて苦しんでいる人たちの心理とも、一致しようがなくなってしまう。
梶は割と最初から煮詰まった感じの人物として描かれていて、派遣労働を渡り歩く生活に追い込まれていったとか、そういう話でもなかったしなあ。

加藤が自称するところの引き金、「味方だと思っていたネット掲示板の連中が、なりすまし荒らしという手口で裏切った」という話には触れられてもいない。
梶もまあ、友だちと思っていた人物に裏切られたと思う、という流れはとってはいるんだけれど。
裏切り、といわれる出来事が、文字通りの味方の裏切りとそれへの憎悪か、同レベルと思っていた仲間に先を越されることとその嫉妬心か、これは相当異質だと思う。
映画じゃ後者になってるけれど、加藤の言い分は前者のはず。前者なら秋葉原に怒りを向けるのはわかるけど、後者だと六本木やら渋谷にでもいかなきゃずれてしまう。
(直前に、嫉妬の対象の象徴たる人物に敗北するシーンがあるから、逃げるように秋葉原に向かったというならわかるといえばわかるのだけど)

まあ、もちろん私の中にも、加藤は大体こんな背景であの事件に至ったんだろう、というイメージはある。
よく取材された良いドキュメンタリー映画であれば、それを観たら、自分のイメージが間違えていたかと修正するとか、やはり正しかったかと強化するとか、そういうことができる。
しかし創作の、しかもリアルさとはかけ離れたストーリーだったら、自分のイメージと映画の描かれ方が違っていても、映画のストーリーが間違ってると思ってしまう。

まんがタイムきららMAX・キャラットの掲載状況調査 (11年~13年7月)

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前にまんがタイムきららミラクの掲載作品について状況調査をしてみたけれど、ミラクだけでは他誌と相対比較できなくて物足りなかったので、MAXとキャラットについてもやってみた。

MAXは2011年4月号から読み始めた。
キャラットは、アニメ版GAがきっかけだったから2009年中から読んでたんだけど、自炊やるようになってアーカイブがあるのが2010年6月から。
ミラクのデータも2ヶ月分追加して更新しておいた。
無印きららは最近まで読んでなかったので、今回はデータなし。


まんがタイムきららキャラット掲載状況 (2010/06~2013/07)

まんがタイムきららMAX掲載状況 (2011/04~2013/07)
まんがタイムきららミラク掲載状況 (創刊~2013/07)

表はクリックで拡大ということで。

赤が連載中、黄色が隔月連載中、水色が連載終了、肌色が他誌からの出張ゲスト、白はゲスト。

やっぱり、ミラクだけ集計していた時にはわからなかったことが見えてくる。


ミラクのゲスト掲載は多いのか


ミラクはゲスト原稿の数が多い気がしていたのだけど、集計してみるとそうでもない。
(なお、ミラク初期の隔月の頃はゲスト制度がなかったので、月刊化以来で集計した)

○ゲスト作品数 (1回掲載でも3回掲載でも1作と数える・後に連載化したものも含む)
 ミラク 35作/17号 (月2.05作)
 MAX 67作/28号 (月2.39作)
 キャラット 71作/37号 (月1.91作)

○月あたりの平均ゲスト原稿掲載数
 ミラク 4.71本
 MAX 3.64本
 キャラット 4.49本

となって、確かにミラクがやや多くはあるけど、本数ではそれほど際立って多いわけではない。
ただし、ミラクは1作あたりのページ数が多くて、掲載総数が19本程度しかない。しかし、MAXは27本・キャラットは25本ほどある。総ページ数はどれも同じ。
ゲストの数ではなく割合でいうと、ミラクはかなり大きくなる。

ゲスト原稿は、休載や連載完結・新連載開始によるレギュラー掲載作品数の変動を吸収するバッファになっている。
隔月連載作がミラクにだけ3作もある状態だから、それを吸収するバッファも余分に要る。
それでミラクはゲストが多いんだろう……という予想は前の記事と変わらず。


ゲスト作品数ではMAXが多いのに、月あたりのゲスト掲載本数ではMAXが少ない。
見てみると、MAXではゲスト作品は1~2回の掲載で終わることが多かった。3回掲載された作品はわずか2作だけ。
ミラクやキャラットは、半分かそれ以上の割合で、3回掲載されている。
また、キャラットには時々、なぜか連載化せずに長らくゲスト掲載が続く場合もある。今回の範囲では「平成生まれ」がそう。以前にも、長いことゲストでやってたのに連載化せず、単行本もなく終わった作品もある。

よって、前回の印象では、ミラクは単発ゲストが多いと思っていたけれど、間違い。MAXにも多い。

ゲストから連載化する場合


ゲスト作品の連載化率は、ミラクは35作中6作(17.1%)、MAXは67作中9作(13.4%)、キャラットは71作中16作(22.5%)。
前回の記事では、ミラクの連載化率が低いかと思っていたのだけど、実際はむしろ厳しいのはMAX。

また、ゲスト3回から次は連載、というパターンが主流かと思っていたが、それはキャラットやミラクには当てはまっても、MAXには当てはまらないようだ。
MAXでは、2回掲載して次はもう連載のケースがほとんど。「スイーツどんぶり」に至っては、ゲスト1回で連載化している。
また、ゲスト掲載から数ヶ月の空白期間があって、新連載として始まるというパターンが多い。準備期間かなにかだろうか。
キャラットでも、1ヶ月か2ヶ月の空白期間はあることが多いが、MAXほど長くはない。


休載について


ミラクは休載が多いかと思ったけれど、どうやら3誌とも大きな差はなかった。
月あたりの休載数は、3誌ともほぼ1作だけ。
(聞こえが悪いと申し訳ないけれど)キャラットとミラクには、2ヶ月に1回くらい休載しちゃう作品がある(あった)。それ以外の作品は、それほど頻々と休まない。

データを取ってないので印象になるけれど、MAXには「来月は休載します」と事前に予告しての休載が多いように見える。
MAXの場合は、単行本作業とかのために計画的に休載を入れていることが多いのかもしれない。

一方で、キャラットはギリギリに落ちてしまっての休載が少なくないみたいで、表紙に載ってるけど休載してるとか、そういう事故が多く見えた。
そうなってしまってるのがしばしば、アニメ化済みで看板級の人気作で、ちょっと仕事させすぎてるんじゃないかなあ……と外から差し出がましく心配してしまう。


掲載順について


目次ページは各誌とも様式がぜんぜん違うのだけど、MAXは特徴的。
MAX 2013年7月号の目次ページから引用してみたけれど、見ての通り、センターカラー作品ごとに区切り線が入っている。
で、最初の区切り線より上の作品が、長期連載の定番作品か、過去に定番作品を描いていた人の新作か、近頃人気らしい作品。
「○本の住人」などは先頭近くだったり末尾近くだったり移動が激しいけれど。

キャラットやミラクでも、(センターカラーを除いて)人気作ほど前に載る傾向はあるのだけど、どうもMAXでは、その傾向に紛れが少ない……ような気がする。
人気作はあくまで前にいるし、中堅どころの作品の連載終了が近い頃は後ろに下がっていく。
ちゃんとデータ取れば、もう少しおもしろいもの見えるかもしれないなあ。

余談だけど、MAXは稀に目次のミスがあった。
休載のお知らせが書いてあるのに目次にその作品があり、ページを確認したら別のゲスト原稿が載っていたことが一度。あとは、連載中の作品にゲストと書かれていたのが一度。


連載作品数の安定感


毎月のゲスト掲載本数の標準偏差を取ってみると、MAXが1.31、キャラットが1.88、ミラクが2.32。
MAXはゲストの本数が安定していて、ミラクは揺れが大きい。

ゲストの本数が安定している、ということは連載作品の数も安定しているはず。
MAXはゲストから連載に移行する確率が低いのだけど、連載作品がどれも安定しているから割り込む余地がない、と見ることができるかもしれない。

キャラットはというと、ゲストの数に時期的変動が大きい。
2011年5月までは、5本以上ゲストが載っている多い時期。
その後、2012年1月まで、ゲスト1本しかない月が3ヶ月続いたりの、少ない時期になる。
その後はまた多い時期になって今に至る。

連載作品が急に増えたり、一気に減ったりする時期があるのも見える。


例えば、2012年12月にまとめて4本連載終了がある。
2012年中頃とか、2013年中頃(つまり現在)には、急に次々と新連載が増えている。

ちょっとこれは下衆の勘ぐりというやつだけど、たまたま混んでる時期に面白いゲストが現れても連載化できなかったり、たまたま空いてる時期に比較的甘い基準で連載化したり、というようなことが起こりうるような。
今やってる連載作品のどれがどうだとか言いたいわけではなく。

ただ、私が前に好きだった「ねこのひたいであそぶ」を描いてたなんにゃかのゲスト作品(「IQにとりりおん」と「ふかふかの大地」)が、残念ながら2回続けて連載に至らずで、これはきっとタイミングが悪かったんだ、ということにはしようと思う。

ぷち徘徊 (Cybershot L1)

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暑すぎていまいち徘徊しきれてない近頃。
気がつけば一ヶ月も更新していない。

資格試験受けたりした週末もあったり。
まあ危険物取扱者乙類くらいの簡単なものだけど、次はもうちょっと難しいの受けるつもりであるから、試験勉強してる週末もあろう。

つまり、更新頻度は下がりこそすれ上がりそうもないのであった。
夏嫌いだし。


あべのハルカスは駅側からだとちょっと低めに見えるな。

高校時代にわりとよく遊びに行った天王寺も、すっかり様変わり。
高校の頃に天王寺ミオとあべのルシアスができて、まだあべのベルタも十分活気があって。
ベルタにはアニメイトがあって、当時はそういうものを買いたいと思ったらそこだった。
でんでんタウンも家電とPCが主力で、わんだーらんどはあったけどとらのあなもまだなかった(2000年オープン)。
天六まで足を伸ばしてマルゲ屋という線もあったのだけど。

今もうベルタなんてすっからかんになってるし、ルシアスもなんだか前の時代の残滓みたいな感じ。
ハルカスやQ's Mallも、10年後にはどうなってるんだろう。



そのまま四天王寺など久々に参拝したり。
しかしCybershot L1はモニタが小さすぎて、水平取るのも難しい。撮影装置としてはいまいちだけど、でも格好がいいのでついつい持ち歩いちゃう。

この日は友人を連れて、大阪ミナミ~阿倍野のちょい渋スポットを歴訪していた。真田幸村戦死の地・安居神社やら、松屋町筋のバイク屋街やら、でんでんタウンを通り越して日本工芸館やら、少しずつ外して。



別の日。所用で名古屋の栄にいったら、地下鉄の駅に今時伝言板が。
水曜日の昼時、使われた形跡はなし。
最近ぜんぜん見かけないから思わず撮ったけれど、今全国的にはどれくらい生き残ってるんだろう。


なにか名古屋めしをと探して、味噌煮込みうどんに。名古屋は赤味噌文化圏。

同道の友人と、近頃の「おっさんが飯食ってるだけ系」の作品について話し、「太田和彦の日本百名居酒屋」を紹介する。孤独のグルメも3期が始まって嬉しいところだ。
それと、なんとなく土山しげるの描く食い物のノリは名古屋圏のもんではないか……と妄想を話したりしたが、土山しげるは石川県出身だそう。



別の日。なんばには毎週のように来てるけれど、難波神社にはめったに来ない。

この日は、LIXILのショールーム内にあるギャラリーで「海藻 海の森の不思議展」というのをやってると聞いたので行ってみた。
前に七宝の展覧会をやってると聞いて来ようとしたんだけど、ショールーム内にギャラリーがあるという認識がなく、どこにあるかわからなくて入れなかったことがあった。

入ってみると、ほんとに水まわり商品のショールームがあって、一室を区切って小さなギャラリーがある、というくらい。
規模はささやかだけど、日本の海藻研究の先駆けといわれる岡村金太郎氏の図鑑原画なんてのがあり、これが緻密ですごかった。理系の画力とはこういうものか。

このショールームは、今月23日で閉じて移転するそう。ギャラリーどうなるのかなあ。
正直にいえば、私はどう考えても水まわり商品を買う客ではないもんで、ずかずかショールームに入り込むのはちょっと気が引ける。いっそギャラリーが有料なら気兼ねしなかったのだけど……


ここまで来たら船場センタービルで食事……と思って入っていき、迷いながらインドカレー屋に決めよう、と思ったその瞬間にビジネスマン集団が入っていき、こりゃ間が悪いな、と退散。
結局めしどうしたんだったかな。確か靭公園前のマクドナルドで済ませたような。

マクドナルド関係ないけれど、ロッテリアの「ナポリぱんだバーガー」が、キワモノと思わせて意外な美味さだった。
酸味抑え目のナポリタンスパゲティが、わざとらしい旨みを大量提供。ジャンクフードはこれやね。


くっ、こんなネタで……。



別の日。前から一度行ってみたかった千林商店街。

なんだろう、まず物価が不思議。
食べ物の物価が安い。8個200円とかで出してるたこ焼き屋は久しぶりに見る気がする。
おばちゃん衣類の物価も、なんか妙に安い、気がする。あんまり正常な物価把握してないけど。

活気は有り余っていてシャッターはほとんどなし。
店も古い雰囲気で、一軒だけあったスターバックスだったかのコーヒーショップが浮きまくり。
マクドナルドもあったんだけど、どうも個人宅と一体化した店舗で営業してるような造り。入り口の横にドアと表札あるんだもん。


ホットドッグカフェ・ヤミィなる、ホットドッグがナウなヤングにバカウケしてた時代の雰囲気がする店があって、ちょっと入ってみた。
キャベツの代わりにザワークラウトとピクルスを入れた、酸味のきいたホットドッグに店の名前を冠してヤミィホットドッグとしている。食べてみると、これが夏場には爽やかで美味。

商店街では福引イベントをやっていて、特賞の商品が現金つかみ取り。一度やってみたいな……
通りかかったところで、おばあちゃんがひとりで特賞2連続引き当てるという事件が起きていたが、しかしおばあちゃんも「わたしらやったら手ぇ小さいからなあ」と、割とクールに係の人と話していた。


千林商店街中程で、京街道と交差している。
せっかくなので、大阪方面にぶらぶら。


年季はいってる。どう見たってこの看板は民主党より古いだろう。旧社会党かなんかだろうか。


バリバリ伝説とかウイングマンの頃の絵柄やで……。

そのまま関目高殿駅まで歩いて行って、この先は京街道がどうなるかよくわからなくなったので、潔く地下鉄に乗り込んだ。




さらに、国立国際美術館に。
基本的にかなり苦手な展示傾向の美術館なのだが、電車で見かけた展覧会のポスターに、なんとなく今回は面白いかなー、と思って。

で……まあ、そのカンはハズレで、今回もさっぱり理解できない現代美術が並ぶ。
現代美術の変容を解説するような展示だったから、多少なりとも背景を知ればわかるところもあるのかなあ、と思ったのだけど、うーん。


「訓練 通行止め」ってなんだろう……

平城宮跡 (K-01 / DA 21mm F3.2 Ltd.)

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暑かったのだが、しかし湿度がちょっと低めで結構気持ちよく歩ける日だった。
久々にまとまった徘徊。

奈良は大和西大寺から、平城宮跡と陵墓群を見てきた。




写真のへたくそな私だけれど、特に酷いのは水平を外しまくる点だった。
今後はできれば水準器内蔵のカメラが欲しいな……と思っていたら、ホットシューに取り付けるアナログ水準器というアイディア商品を発見。
日本橋で上海問屋の店に行ったら見かけたブツ


これ一眼レフじゃ使いようがないよな、と思うが、ミラーレス一眼なら全然OK。時代が生んだ商品だ。

精度は不明。今回の写真で目に見えて傾いた写真が多くなければ、まあ問題ないといえる。
最悪の場合、水準器自体が傾いていて系統誤差が発生する、というのもありえる。
店頭で見た限り、気泡の大きさにかなりの個体差があったから、あまり精密にできているようには見えないのが正直なところ。

不細工? うん、それは私もそう思う。



近鉄大和西大寺駅に下り立つと、この駅はやたらと駅ナカが充実している。
昼飯どうするかというところだが、駅ナカで弁当買って平城宮跡で食べるというのもアリだろう。
店のほうもそれを狙ってか、カレー屋までが弁当を出している。

迷って、鳥料理「蔵や」のやきとり弁当。
それから「味季屋」のくず餅とあんこ餅を購入。みたらし団子が自慢の店だそうだが、ちょっとみたらし苦手で。


弁当ぶら下げて駅を出ると、平城宮跡より先に、西大寺に行ってみる流れがよさそう。


西大寺門前に、西大寺石落神社というのがある。
1242年に西大寺の鎮守として、開基の叡尊が開いたという。
拝殿もなく本殿むき出しの小さなもので、おそらく室町時代半ばからある古いものとのこと。
本殿の手前は階段になっていることが多いのだが、これは床を張ってある「見世棚造」というのだそう。



振り返ると西大寺の門。

門前にいた地元のお父さんが、このあたりについて色々解説してくれて、地図とガイドパンフレットをいただいた。
かつての西大寺の敷地の広さ、この辺りは景観のために50m以上のビルが建てられないこと、日葉酢媛命陵(垂仁天皇の皇后)で初めて殉死を禁じて埴輪をそなえるようになったとか、そういう豆知識なども教えて頂いた。



入ってすぐ右手が、四王堂。
中には亀山天皇が寄進したという十一面観世音菩薩像がある。


手前のこの石組みはなんだろう?



本堂。ああ露出オーバーだ。確かオートHDRにしてるのに……。
やっぱりK-01の中央重点度が強いマルチ測光は、ちょっと好みに合わないな。もっと平均的なのがいいんだけど……。

しかし立派な本堂。
年季はあるのだが、これでも一度火災でやられて江戸時代以後に再建したものだそう。1808年竣工で重要文化財。

拝観料を払って中に入ると、これも重文の釈迦如来立像や文殊菩薩像などがある。
もうちょっと仏像の見方わかれば面白いのだが、なかなか基礎知識もつかないな……。


かつての東塔跡が、基壇だけ残る。
765年に東塔が建った時からのものだそうで、西大寺でも最も古いもの。
東塔そのものは、室町時代に兵火に焼けてしまったそう。


愛染堂。
こういう正対アングルは意外と難しくて、傾いてしまったりパースがついたりしがちだが、まあまあ綺麗に収まったのは水準器のおかげか。

建物は1600年ごろに建ったものだそうで、重文の愛染明王像を祀る。


別アングルから、東塔基壇の向こうに本堂。


ここから平城宮跡には、ちょっとだけ距離がある。
ぶらぶら歩いて、選挙前日の最後の追い込みをかける候補者の皆さん(奈良は確か市長選も同時だったか)の声を聞きつつ、たどり着いたのは平城宮跡の中程西側。


平城宮跡とはどんなものかと思っていたが、なんというか、道の走った空き地という感じ。
地図で見ても相当な広さなのだが、ほとんど空き地。ぽつりぽつりと資料館や研究施設、あるいは復元遺構などがある。
ついでにいえば、平城遷都1300年祭が終わってしばらく経った現在では、人の姿も少ない。
1300年祭のときはどんなだったんだろな。この広さと、人混みというのがいまいち結びついてくれないくらいには広々としている。


木陰にベンチを見つけて、弁当をオープン。
唐揚げは、脂気を落としたあっさりしたタイプ。美味しかったのはつくねかな。
奈良時代なら唐揚げなんて恐ろしい贅沢品だよな、と思いつつ頂いた。
くず餅とあんこ餅は、ちょっと持ち歩いてる間に押さえてしまったか、包んでる葉にくっついてしまって剥がすのに難儀したが、適度に甘くて好ましい。


近くに平城宮跡資料館があったので、まずここから。

中では、発掘の方法の展示やら、発掘品の展示など。
どうも、仕事サボって木簡に顔描いて遊んでたり、さらに凝って腕・足パーツを作ってアクションフィギュアに加工してたり、当時の高級官僚もたまにはサボってたのがうかがい知れた。
私の好きな唐三彩の、陶枕なんかが粉々になって展示されていて、これ割れてなければ大層なもんだろうなあ。奈良三彩、とされてる壺なども数点あったけれど、当時奈良で作ってたのかな。


平城宮跡は、広い敷地の北側に大極殿と遺構展示館、東に宇奈多理坐高御魂神社(うなたりにますたかみむすびじんじゃ)、南に朱雀門と平城宮歴史館、西に平城宮跡資料館と、施設が散っている。
全部回りたいところだが、一応私はここに天皇陵めぐりのために来ている。
暑さもあって、ちょっと全部行くと力尽きてしまいそうなので、大極殿のほうへ。



まあ、目立つ。


近づいてもさすがの威容。


中の中央部には、高御座が構えられている。
かつて天皇がここに……といいたいところだけれど、さすがに高御座の造りについての1300年前の記録ははっきりとはないようで、京都御所の大正天皇の高御座を元にイメージで作ったものだそう。


大極殿正面から、朱雀門を望む眺め。



大極殿から西に歩いていくと、宮内庁があった場所が復元されていた。
左手の石の上には、瓦葺の正殿があったそう。
ここは土塀で囲われていたが、土塀も建物もできるだけ当時の工法で再現したとのこと。


そして遺構展示館へ。
ここは文字通り、発掘を行った遺構そのものの展示がメイン。


こんな具合で、遺構そのものを保存してある。



磚(せん=当時のレンガ)を敷いた廊下なんてのも、当時は贅沢なもんだったそう。



半分しか見ていないことになるが、一旦平城宮跡を離れる。
県道104号線を東に行ってちょっと南にそれると、いくつかのお寺が集まったエリア。


法華寺。
奈良時代からある歴史ある寺で、当時は全国の総国分尼寺だった。なんでも光明皇后の后宮だったところがそのままお寺になったとかで。
日蓮宗? と思われそうだが、当然奈良時代に日蓮宗はない。天台宗すら来ていない。
光明宗という宗派を名乗っているが、最近まで真言律宗だったそう。真言律宗も当然、空海が真言密教を持ち込んでからのもので、奈良時代にはない。鎌倉時代に叡尊が復興した縁のよう。



なんだか先の見えない参道が気になる春日社があった。
しかし由緒書きの看板を見たら、祭礼のとき以外は門を閉ざしている神社だそう。



えらく年季の入った門の、海龍王寺。
もともと毘沙門天を祀る寺があったところ、玄昉という僧が、遣唐使として無事に仏法と経文を持ち帰れるようにと願をかけ、また平城宮の北東鬼門を護るために、海龍王寺と改めたのが731年。
この表門は16世紀のもの。

写真がないけれど、門を入ってすぐの参道の雰囲気が良い。こういうお寺は趣味がいい。
拝観料を納めて中へ。


本堂。17世紀中期のもの。
時代の割りには古い様式で、奈良時代風の部分が多いとのこと。
中には鎌倉時代のものらしい、重要文化財の木造十一面観音菩薩像などが祀られている。


それから国宝の五重小塔。
高さ3メートルほどのミニチュアっぽいものだが、8世紀頃の建築様式を今に残す貴重な資料で、工芸品とかではなく建造物として国宝指定されている。
1300年のオーラはやはり違う。

で、これに目を奪われてうっかりしていたが、これを納めている西金堂もまた重要文化財。
西金堂もまた奈良時代の建築だそう。
こっちも1300年のオーラがあったはずだから、写真ぐらい撮ってるべきだろうに、それを見落とすということは私の目は節穴だ。


「自衛隊」という方向指示看板のほうに歩いていく。
すると、文字通り自衛隊の施設にぶつかった。空自の幹部自衛隊学校だそうで。


東西両側を、東がウワナベ古墳、西をコナベ古墳に挟まれている自衛隊。
これは西のコナベ古墳。


コナベ古墳の北に、仁徳天皇の皇后である磐之媛命の、平城坂上陵。
大阪堺の仁徳天皇陵とは随分離れているが、なんでも仁徳天皇が浮気したせいでブチキレて京田辺まで家出して亡くなったそう。京田辺とここはちょっと離れてはいるが、堺よりは遠くない。
仁徳天皇はどうも、仁君と名高いんだけどかなりプレイボーイでもあったとか……。


水上池という人工っぽい池を回って西の方へ。


すると次は、平城天皇楊梅陵(やまもものみささぎ)。
平城京を立ち上げた天皇……ではなく、上皇時代の810年に平安京から平城京に再遷都しようとして、嵯峨天皇とえらいモメた天皇。
710年の平城京立ち上げから100年くらいの間は、長岡京やら平安京やら恭仁京やら難波京やらあっちこっち動いていた。

そういういきさつもあって、ここが平城天皇陵に指定されたのだろう。
けれども、なんでもこの古墳は「大型の円墳」かと思ってたら、「前方後円墳の前方部が平城京建設のために取り壊された」ものだとわかったそうで、平城天皇より100年以上古い古墳ということになってしまった。


平城天皇陵から西へ。
歴史ハイキングコースのようなものが設定されていて、それにしたがって歩いていく。


見たことないのがいたので一枚。ダイハツのデルタ2000という車だそう。
5代目まであるようだけど、何代目だろう?



佐紀神社。
このあたりの地名が佐紀なので、地元の氏神様というやつだろう。

このあたりは古墳群になっていて、佐紀盾列古墳群といわれている。
前方後円墳の濠の形が、空から見ると盾のような形。それが向きを揃えて並んでいるからタテナミ。


垂仁天皇の皇后、日葉酢媛命狭木之寺間陵。
すぐとなりに、同じ様な規模の前方後円墳が仲良く並んでいるのに、そっちは垂仁天皇ではなく成務天皇陵。
垂仁天皇陵は、5キロくらい南にある。


となりの成務天皇狭城盾列池後陵(さきのたたなみのいけじりのみささぎ)。
サキ、という地名にあてられる感じがバラバラだなあ。

成務天皇は、なぜか記紀にほとんど書いてもらえなかった、という天皇。
ただ、成務天皇が作った道だとされている古道が少なからずあるとか。


成務天皇陵のすぐ南側に古墳があるのは、地図で見てもわかるし、宮内庁の立入禁止看板があることからもわかるのだが、遥拝所が見つからない。

東回りにぐるっと一周してしまって、結局西側、県道52号線からアプローチする位置だった。


称徳天皇高野陵。
孝謙天皇として即位して、一旦淳仁天皇に譲位するものの後に追放、再び称徳天皇として即位した。
史上6人目の女帝で、そして次が現れるまで850年も間があく。

道教が取り行っていた女帝が称徳天皇なので、色々アレな話も取り沙汰される。



さすがにかなり疲れてきたのだが、ここまで来たら見ておきたいのが北に。


露出オーバーでえらいことになっちゃったが、神功皇后陵。
神功皇后といえば、三韓征伐の帰りにそこらじゅうに神社を建立していってたりするもので、神社好きには大抵の天皇より有名な皇后といえる。

成務天皇陵は女帝陵・皇后陵に囲まれてるような位置取りだけど、それが神功皇后に称徳天皇なんて強烈な女性ばかりとなると、なかなか両手に花などと浮かれるのも難しかろうなあ。


そしてぶらぶら歩いて、近鉄百貨店に寄ってから大和西大寺駅に戻って帰宅。


終わって写真を見てみると、水準器の効能はなかなか良さそう。
水平外しすぎる私には強い味方になってくれそうだ。

模型用シンナーの分析 (エッセンシャル版)

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ちょっと近頃、縁があって分析関係の勉強をしている。
大気汚染とか水質汚濁とかそっち関係の。

で、機器分析というもんを見てみるため、プラモデル用のシンナーを、GC-MSという分析器に掛けてもらう機会を得た。

前から不思議だったのだけど、プラモデル用のシンナーって、成分表示がない。
身体に悪そうだし表示義務とかないのかな、と思ったら、どうもそのへんの法規は労働安全衛生法だそうで、家庭用のものだと表示義務はないみたい。(これの3ページ)

で、結構使ってて結構吸ってるものだから、何でできてるのかは気になる。
ないと思うけどトルエンなんか入ってたら嫌だし。

そこでGC-MSにかけてみると、シンナーの成分が(ある程度)わかる。




で、プラモデル用各種シンナーの各種分析結果を見ながらあれこれ記事を書いていた。
のだけど、成分出さずに売ってるものを、勝手に分析して内容バラして、というのは何か問題あるかもしれない。
それを見た薬品メーカーが、勝手に互換品作って売り出したりとか。
(いや、そういうのを作る会社が分析器持ってないとは考えられないから、こんな素人の読んだ怪しいデータなんか参考にする意味も必要もないんだけど)

なので、この記事はエッセンシャル版とし、まあ問題にはならんであろう浅いレベルのことだけにまとめることにした。



分析したのは、ガイアカラーT-01(ラッカー塗料用シンナー)、タミヤX-20 (エナメル塗料用シンナー)、タミヤX-20A (アクリル塗料用シンナー)の3つ。
これはあくまでガス成分の分析なので、シンナーの瓶の中の空間に揮発したガスを試料にしてある。揮発しにくい成分とか、金属分とかが入ってても検出されない。
すべてがわかってるわけじゃないので、話半分くらいに。


まず、ガイアカラー。
これはそこそこ臭いもあるし、シンナーとしても模型用としては強力なので、たとえばアセトンとか酢酸エチルとか、そういうものを使ってるんじゃないか、と思っていた。
アセトンや酢酸エチルは、たとえばマニキュアの除光液なんかに使われる成分。

しかし分析してみると、アセトンや酢酸エチルではなかった。
アセトンよりも毒性が低そうな、とある溶剤が主成分だった。(アセトンだって爪に塗れる程度だけども)
毒性が低いほかに、分解されやすいので環境への影響も低いそう。
思ったより安全そうなもので、やはりおもちゃ屋で売れるものなんだなあ、という感じ。

なお、飲んでも安全とかっていう話じゃないので。それはさすがに粘膜が壊れたりすると思う。
それに、単一の成分でできていたわけでもなく、どうやら有毒なものらしい物質も少量は検出されていた。
おそらく添加剤で、量が少ないから影響を受けるほどじゃないだろうけど、わざわざ大量に吸ったら体には悪い。



タミヤX-20は、よく灯油で代用できるといわれ、やってる人も多い。
灯油は、原油を分留(蒸発する温度の違いで成分を分ける)したもので、原油由来の成分の一部がごちゃっと入ってる感じになる。

X-20も、ある程度の範囲の大きさの分子が、かなりごちゃっと入った感じだった。直鎖アルカンと構造異性体ばっかりな感じ。
つまり、原油を分流した成分だろうと思われる。

それに加えて、添加剤らしい成分もあった。
塗料の溶剤には、早く乾きすぎてはいけないとか、プラスチックの表面に弾かれないで食いつかなくちゃいけないとか、いろいろ要求性能もある。
それを実現するためには、単なる精製油だけでは無理なところもあるんだと思う。

灯油でやって問題ないと感じるなら灯油でもいいと思うけど、やっぱりX-20を使うほうがきれいに塗装できると感じるなら、その感覚は信じていいんじゃないかな。



最後にタミヤX-20A。
タミヤアクリルカラーの溶剤は、アルコールっぽい匂いがするってことで、イソプロピルアルコール(IPA)が成分じゃないか、という噂はたまに聞かれる。

で、今回の分析では、意外にイソプロピルアルコールは出なかった。
複数の溶剤成分が出てきて、特にどれを主と決めつけるほど極端な比率の差もない感じ。
これが一番、なんかややこしい感じの成分に見えた。

また、今回の調査方法(分析データの読み方)では、分子量60のイソプロピルアルコールは、ちょっと軽すぎて割り出しが難しかった。入ってたんだけど、検出から漏れた可能性も。
ただ、IPAって沸点低くて揮発が早いはず。
基本的にラッカー塗料よりアクリル塗料のほうが乾きが遅いといわれるけど、ラッカー塗料の溶剤はIPAより沸点の高いものだった。
まあ、IPAに揮発が遅くなる添加剤を加えてる可能性も否定できないけれど。



ばっさりかいつまんでしまったけれど、ラッカー=アセトン説、アクリル=IPA説がどうも正しくないっぽい、というあたり、個人的にはなかなか面白かった。
初学者が読んだ分析データの、しかも読む過程を書かずに結果だけ書いてるので信憑性は相当怪しいけれど、「そーなんやー」くらいに思ってもらえれば幸い。

VersaPro UltraLite Type-VG VK19S/G-F 使い始めインプレ

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新しいPCをですね。
買っちゃったわけですよ。

一時期、どうもパソコンというのがあまり面白く見えない商品ばかりだった時期もあったけれど、最近なんだかそうでもない。
気合の入った面白いPC製品が出てきてるな、と、様子を見ていたのだけど。

いろいろ条件を付けて、Ultrabookで特に1キログラムを切るやつがほしいな、と思っていた。
そうすると、NECのLavie Zか、SONYのVAIO Pro 11/13くらいになってくる。

そこに、リファービッシュのVersaPro UltraLite VGが、思ったよりだいぶリーズナブルな価格で出ているのを発見。
内容的には、Lavie Zの12年秋モデル、LZ750/HSあたりと同等品と思う。
CPUはCore i7-3517U (Ivy Bridge 1.9GHz)、メモリ4GB、128GB SSD、Windows 8 Pro 64bit、Office Personal 2010も入って、10万円切っていた。

Lavie Zも今夏にはモデルチェンジしていているけど、CPUはHaswellには変わってなくて、Ivy Bridgeのまま(クロックが少し上がった)。
今夏の現行モデルも、それほど大きな違いはないだろうと思う。



買い替え前のPCは、VAIO Z VGN-Z90NS。
2009年モデルで、当時の技術でUltrabookをやろうとした感じの製品。
Core 2 Duo P9500 (2.53GHz)、メモリ4GB、HDD 200GB、13.1型1600x900の液晶、DVDマルチドライブ内蔵で、1.4キロってところ。
GeForce 9300Mを外部搭載していて、動作中でも任意に切り替えができる。3DパワーがほしいときはGeForceを、バッテリーライフがほしいときはチップセット内蔵グラフィックに。


以前はデスクトップPC + モバイルノート + ファイルサーバ + 枕元用デスクノート、とか散漫にPCを増やしていたんだけど、それにAndroidタブレットやらWindows 7ケータイやらが加わって、データの同期が面倒で用途の分配も散漫になった。
そこに震災が来て節電節電となり、「じゃあもうファイルサーバと、モバイル・主力兼用のノートPC一台でいいや」となった。

PCを増やさないためには、モバイルも主力もこなせるようなノートPCでないとダメ。
で、VAIO Zを持ち出してた経験から、1.4kgというのはあまり気軽にひょいっと持ち歩く重さではない。近くの喫茶店までとかの単距離か、もともと荷物が多い旅行とかでないと。
しかし最近のUltrabookも、多くは1.3kgくらいある。

1kg切ってるのがほしいというのは、そういう事情による。
1kgだったら、昔持ってたLet's Noteの経験から、まあ大丈夫そう。

主力機にもならなきゃいけないから、Androidタブレットは論外。
Windows 8タブレットも、Atom Z2760搭載モデルなんかモバイルとしてはすごく良さそうだけど、主力が務まる馬力はない。

となると、VAIO ProかLavie Zだな、と。



で、やっとインプレに入る。

まー、持った瞬間にまず感動的に軽い。
見るからに薄型だとはいえ、13型のパソコンと思って想像される重さより明らかに軽い。
これは期待以上。


とりあえずセットアップを始めてみると、さすがに新しい世代の上位モデルのCPUだけあって、かなり体感的にきびきび動く。
まあ前のCore 2 Duo P9500もハイエンドに近いものだったけど、中古で買ったものだしモバイル用だから、十分だけど速いってイメージのものではなかった。
その前はデスクトップでPhenom II X3だったから、単純に馬力比べるとちょっと落ちてたし。

クロックはたった1.9GHzとはいえ、4コアのCore i7はさすがのパワー。
あまりほかのところで使われない基準でなんだけど、distributed.netのベンチマークデータを比較してみた。(私の手元に幅広いCPUのデータがあるので)


白バックの分が、計算方式ごとのシングルスレッドのベンチマークデータ。
赤バックは、最高値(CPUによって適した計算方法が異なるので)と、それの1GHzあたり値、コア数を掛けた値。

経験的にはOGRのシングルコア値が1.5倍ほど違えば、操作中の体感に差が出てくるかな、という印象がある。
Pentium MとNanoに体感的な差はなかったし、Phenom II X3とC2Dにも時々しか感じられなかった。
C2Dから今回のCore i7は、あ、早いな、という感覚があった。SSDのせいかもしれないけれど。

動画エンコードなどのマルチコア対応処理は、distributed.netのマルチコアは非常に効率がいい(ほとんど各コアのキャッシュ内で処理できるらしく、単純にコア数倍の効率が出る)から数字がよく出すぎ。
前のC2Dから今回のCore i7で、by Coresの数字は3倍違うけど、実測はまあ1.5~2倍程度。
比率の平方根倍くらいの実力差、と思っていいかな。


OSがWindows 8、ストレージがSSDということもあってか、起動が実に速い。
終了状態から起動して、5秒もかかってないんじゃないかなあ。
Windows 7だと、いくらSSDにしたってこんな速さでは来ないと思う。
モバイルでは起動時間やサスペンドからの復帰はすばやくあってほしいから、ここはうれしい。


Windows 8は今回初めて。
なんだか、中途半端にタッチ操作を意識してて、マウス操作だと使いづらい、と聞いていた。

触ってみると、まあ多少違和感はあるけれど、単にスタートメニューが全画面化しただけ、くらいのことに思えた。
私はもともと、スタートメニューを呼び出すためにWindowsキーやらCTRL+ESCを押すことに抵抗がなかった。
また、よく使うアプリをどんどんタスクバーに並べる使い方も前からしていたから、もともとスタートメニューの階層から呼び出すような操作はあまりしてなかった。
まあ、終了の仕方はちょっと探したけれど。「スタート」から終了も変っちゃそうだけど、「設定」から終了も不思議っちゃ不思議。

マウス操作でスタート画面を呼び出すには、画面左下隅にカーソルを置く操作になる。
これ、マルチモニタで画面左側にサブモニタを置いてたら、かなりやりにくくなるような。
画面右下隅で検索やら設定のアイコンが出るのも同じだけど。

細かい違和感はあるけど思ったほどでもなく、そのうち慣れるんじゃないかな。

ただまあ、全画面使用前提みたいな、Windows 8向けアプリにはかなり違和感はある。
LINEの8版を試しに入れたけど、メッセンジャーツールを13型のPCで全画面で使うとかちょっとありえない。ので、すぐ消して従来のWindows版にしちゃった。
Androidタブレットにも思うことだけど、片手デバイスと10型以上のとは理想的使い方は相当違うよねえ。

全画面アプリの終了の仕方も、ちょっとよくわからなかった。
いや、ALT + F4はわかるんだけども。マウスだとさっぱり。



ちょっと不満点も挙げれば、キーボードが良くない。かなり良くない。
電球色LEDライトのスタンドが当たってるところを無理やりHDR撮影したら、まるで汚れたかのような見栄えになっちゃったけど、それはおいといて。まだまだ新品だからきれいよ。

すごくストロークの浅いキーボードだというのは、まあ、これだけの薄さと軽さのためだから仕方ない。それは呑める。
押す場所悪いと反応しないことがあるっぽいけど、それもまあ許容する。

けれど、カーソルキーの上下と左右でキーの幅が違う、というのは、かなりひどい操作ミス要因になっている。これはひどいと思うわ。

中途半端に長いスペースバーと、変に小さい変換キーも良くない。
私は変換かけるのを変換キーでやるタイプで、できれば変換キーはホームポジションで自然に親指をやれる位置にあってほしかった。
まあ、たいていの人はスペースバーで変換してるんかもしれんけどさ。

また、キーボード左下隅がCTRLじゃなくてFnというのも、私の好みと違う。大きさも小さい。
小指丸めて第一関節でCTRL押す、というちょっと変な癖があるから、どうにもミスが出てしまう。
手の移動量が小さくなるのはこの配置のほうだから、慣れれば解決するかもだけど。

前のVAIO Zは実にいいキーボードで使ってて気持ちよかったんだけど、こっちは軽さのためにいろいろ犠牲にされたもの、って感じ。


それとタッチパッド。
なんか、全面クリックできるようになっていて、その気もないのにミスってしまう。

また、マルチタッチ対応のタッチパッドって初めてで、端っこなぞったらスクロールかと思ったらスクロールしない。
どうするかと思ったら、2本指でやれば上下左右スクロールだと。
右クリックも、2本指でクリックすればいいらしい。

多機能なのはいいけれど、なんか、今一つ操作した感じが気持ちよくないかなあ。



液晶モニターも、解像度は1600x900とちょうどよく、文句ない。
フルHDだと、従来通りにドットバイドットな使い方では細かすぎると思うし。

しかし、これもまたVAIO ZはTNパネルながらかなり発色のいい液晶なのに、こっちはもうひとつ。
照明が黄色っぽいこともあるけど、それにしてもかなり青白い感じのモニター。色も浅いし、上下視野角もいまどきにしては狭い。

ただ、これはコンシューマ向けのLavie Zと、ビジネス向けのVersaProでは同じ仕様ではないかもしれない。一般に、コンシューマ向けのほうが鮮やかな液晶を入れる。
VAIO Zものちにビジネスモデルだけになったけど、Z90NS当時はコンシューマ用もあった。



あとは……まあ、これはわかってたことだけど、やっぱ有線LANはほしい。
無線LANだと、ファイルサーバからGB単位でコピーするのは苦痛。

この点については、USB 3.0のGigabit有線LANアダプタ・Logitec LAN-GTJU3H3を追加した。
USB 2.0だとGigabitは無理だけど、3.0だと捌いてくれる。



自宅で使っている間は、マウス・USBヘッドホンアンプが常時つながり、ScanSnapやSONY Readerなどが時々つながる。
USBが2口しかないのはわかってるからハブ使うんだけど、右側だけに2ポートというのがちとつらい。VAIO Zは左側にもあって、一時的なものは左、常時のものは右と振り分けられて都合がよかった。



まー、キーボードがよくないのは不満ではあるけれど、しかしこれだけのマシンパワーとここまでの軽さを得られるなら十分OK、と現時点では思える。
SSDが飛んだら交換用のものが少し特殊だとか、バッテリーは取り外し不能なので寿命に気を使うとか、長期使用においては気になる点もあり。

バッテリーについては、前のVAIO Zと同様に、80%までしか充電しないモードがあったので、それは有効にしてある。
最近はリチウムイオン電池も寿命がかなり延びてきてるし、8割充電でやってればまあ、1年2年で終わりってこともないと思う。

艦隊これくしょん 移動式鎮守府計画

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ちまたで話題の艦隊これくしょん。
実は私もすでに提督でした。もうLv.72です。

チュートリアルで初めて建造して生まれた那珂ちゃんを贔屓にし続けていたら、今もうLv.84。
那珂ちゃんのレベルがもっと高い提督は他にも大勢いるはずですが、うちの場合は那珂ちゃんが突出して高く、次は神通のLv.70。川内・古鷹・加古・青葉とLv.60台後半で続きます。
激戦海域に挑むべき戦艦は伊勢のLv.50を筆頭に他は30~20台、正規空母は赤城のLv.60を筆頭に他は30台。
実戦に支障をきたしてまで那珂ちゃん偏重の艦隊運営。こんな忠実な那珂ちゃんファンはさすがに多くないはず。
多くの提督はことあるごとに「那珂ちゃんのファンやめます」と言ってるみたいなので、そろそろ那珂ちゃんのファンは私くらいしか残っていないことでしょう。



現在、艦これはPC用ゲームであって、スマートフォンなどからは遊べない。
あれこれするとAndroidなどからでも動いてしまうという話もあるのだけれど、あまり快適でないとも聞くし、運営からはサーバーへの負荷が上がるからやめてほしいとの話。

しかし、PCの小型軽量化も進んだ現在、艦これをプレイできるPC環境を外に持ち出すことも、特に難しくはない。
PC端末および通信端末、両面からモバイル艦これを実践してみた。


【成功例】 Lavie ZとL-02C・OCNモバイルエントリーd LTE 980


先日買ったばかりのVersaPro UltraLite Type-VG(面倒なので同等品のLavie Zと表記)に、docomoのXiデータ通信端末L-02Cを挿して、回線はOCNモバイルエントリーd LTE 980を利用する、という形。
ブラウザはchrome。Flashプラグインは内蔵のもの。

結論からいえば、これは全然問題なく、十分快適にプレイできた。
通信回線が200kbps制限になっている状態でも、やや起動時の読み込みが長くなる程度。
装備変更や遠征などはもちろん、出撃しても平気。


PCの方は最新のCore i7搭載PCだから、スペック不足はない。
バッテリーライフを重視した動作モードになっていたため、Flashのアニメーションがややゆっくり流れる程度。(これは電源を挿すか動作モードを変えると普通の速度になる)

ただ、かなり電池は減る。かなりCPU負荷が上がるから当然。
残り使用可能時間の表示が、艦これ起動中には待機中の半分くらいになってしまう。2倍くらいの消費電力になってしまっているよう。


回線のほうがボトルネックになるだろうか、と思ったが、LTEで通信できている間はもちろん快適。(OCNモバイルエントリーd LTE 980は、一日30MBまではLTEまたはFOMAハイスピードで通信でき、それ以上は200kbpsの速度制限)
200kbpsでも、前述のとおり大丈夫。

艦これのページを開いてGAME STARTをクリックし、ログインして操作できるようになるまで、通信量は約1.6MBだった。L-02Cの接続ソフトの通信量表示より。
200kbpsなら、(1.6*1024)/(200/8)で66秒ほど掛かる計算。体感的にも、待てないほど長い待ち時間ではなかった。
あくまでキャッシュにデータがあるときで、アップデート直後の長読み込みでははるかに通信量が増えるはずだけど、普段は大丈夫。アップデート後は自宅のLANで一度キャッシュを食っておこう。

操作ごとに通信はしているが、1回1回はごく少ない通信量。
戦闘などでも、メガバイト単位の通信は起こらない。

まったくもって、思ったより快適。


なお、OCNの速度制限時200kbpsは、低料金MVNOとしては速い部類。
また、制限かかってる状態でベンチマーク走らせたら、なぜか600kbpsくらい出ていた。
本当に制限以上出てしまっているか、あるいはできるだけ圧縮通信するようになっているとか、何かあるかもしれない。

他のMVNOの100kbpsなどでは、どうなるかわからない。
単に待ち時間が伸びるだけかもしれないし、読み込み時間がかかりすぎて通信タイムアウトになるかもしれない。


データ通信端末のL-02Cは、直接USBに挿すタイプ。
L-02Cは通販で3000円ちょっとで買えるので、たくさん機器を使いたいのでなければ安上がり。
なお、L-02CのSIMカードは標準サイズ。PS Vitaと同じ。


【失敗例】 Windows 7ケータイ F-07C


Windows 7が動くPCとしては最も小さいものであろう、富士通F-07C。
最も小さいだけにスペックも極めて低く、Atom Z650 (1.2GHzを600MHzに制限)、メモリー1GB。
これで艦これが動けば、最も小さい公式艦これ動作環境ということになるのだが。

この超低スペックでは、そもそも起動することができなかった。
艦これのページにアクセスしても、Flashを読み込もうとしているらしいCPU使用率の増加は見られたものの、真っ白のまま。
ある方法でクロック600MHz制限を外し、1.2GHzまで上げてみたのだけど、状況は特に変わらず。
CPUも遅ければメモリーも足りない、SSDも遅いもの……と、正直どこがボトルネックかもよくわからない。

もしかすると何らかの起動方法があったかもしれないが、私は諦めてしまった。
起動してしまえば、FOMAハイスピードでの通信はできるから、回線側の不足はなかったと思うんだけど。
ちなみに、SIMカードはOCNモバイルでも通信可能。


【参考例】 ネットブック程度の環境でのプレイ (VIA Nano L2200)


艦これは、たかだかブラウザゲームといっても、なんでも動くというほど軽いものではないようだ。
少し前に流行した、Atom搭載のネットブックなどではかなり苦しい、と聞く。

ネットブックは持ち合わせていないが、ちょうど我が家のファイルサーバは、CPUがVIA Nano L2200と、初期のネットブック用Atom (N270とか)とあまり変わらないくらいのものを積んでいる。
これで試しに艦これを起動してみると、まあ起動はするのだが、動作はかなりガクガクしていて操作レスポンスも悪く、快適とはとても言えない。


まとめ

通信回線には、それほどシビアではなさそう。
不安定なのはまずいが、速度はそれほど問題でない。
多分スマホのテザリングとかでも足りるかと思う。WiMAXまで持ち出せば万全と思う。

一方、ノートPCのマシンパワーにはある程度余裕が欲しい。
Core 2 Duo世代なら十分と思う。Pentium Mまで遡るとつらそうな気がする。
Atomは、最新型のZ2760とかでなければ、ちと辛いかもしれない。

Surface RTで動くという話だけど、快適に動くのかな。
快適だったら、今外で艦これをやるためには安くて手軽な端末ということになるけれど。

また、電池の減りはかなり激しくなる。
電源のある所でプレイするのでなければ、バッテリーライフが十分あるPCが好ましい。

琵琶湖・沖島へ往く (K-01 / DA 21mm F3.2 Ltd.)

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夏休みだしなにか面白いことでも……ということで、友人らと共に琵琶湖の沖島へ。
淡水湖にある島で、しかも有人島というのは日本ではここだけ。
島根・鳥取の中海とか、浜名湖にも有人島があるんだけど、あれらは海とつながってるので。

小さな島の小さな集落なので、泊まりがけではなく日帰り。



JRで一路、近江八幡駅へ。

沖島には、ここからバスかタクシーで堀切港まで移動し、渡し船に乗る。
船は約2時間に1本、目指していたのは12:15発。
バスはわずかに一日5本で、ウェブサイトの説明を見ると、どういうわけかバスが着いた頃には船が出ていて2時間待ちになるように見える。12:15の船にのるなら9:40のバスに乗れ、と……。

4人で出かけていたので、タクシーで行くことに。割り勘ならそう高くもないので。


その前に少し腹ごしらえなど。
沖島には、食事のみ利用できる民宿があるとのことだが、あまり当てにして失敗しても怖いので。

近江八幡駅前にはイオンモールがあったので、入って行くとスガキヤ発見。


いつもながらの軽い味わい。かつおだし。


駅前ロータリーの彫像、なぜかヤカンを持っている。
なんなんだろう……?


少し早めだったがタクシーに乗り込み、堀切港へ。

近畿で最も運転の上品な県といわれる滋賀県。
タクシーも、速度違反せず黄色信号で止まり、狭い道では譲りあうエレガントな運転。
和泉ナンバーなんか非常でもなんでもないパトカーが制限速度無視してることあるのに。

道中は、広い平野に畑がずっと続くような土地。
もともと琵琶湖を埋め立てて干拓したところだそうで、京都の漬物に使う野菜をよく作ってるとか、また今はスイカがよく売られている。道中に農産物販売所がいくつもあった。


タクシーは、30分よりは少し早めに到着。
駅北口から乗り込めば近かったが、うっかり南口から乗って遠回りになったりして、料金は3800円ほど。
帰りはちょうど3000円だった。
バスは690円らしいので、4人以上なら割り勘でリーズナブル。


堀切港の景色を写真で何枚か。


漁港ではなく渡し船の港なので、雰囲気は違う。
魚のにおいはしない。船はいっぱいあるんだけど、これは沖島の人たちの自家用船だそう。一家に一隻くらいの普及率とか。
港に止まっている多数の車も、沖島の人の自家用車だそう。他所の人はこの港に車を停められない。

琵琶湖も場所によっては汚染がかなりあるけれど、このあたりは透き通ったきれいな水。
魚が泳いでいるのも見え、サギが飛んできてでかい図体で立っていた。

猫はちょっと表情いまいち。結構美猫だったのだが。



待つうちに、船が来た。

真昼間の船とあって、観光客らしい人が乗っていく。
船から降りてくるのは、釣り人らしい人が多かった。
釣りに行くのか、釣りを終えたのかはよくわからなかったが、島に渡ってからは不思議と釣り人を見なかったので、終わってきたのかな。

船は小さく、新しくもないけれど、沖島の小学校の行事予定やら、児童の図工の時間に作った作品やらが掲示されているアットホームなもの。
渡し賃は片道500円。


距離はわずかに1.5キロで、港から沖島が見えていた。
沖島からも、港が見えている。



ついた。港を降りたらすぐ漁業会館。
この漁業会館が一応観光拠点になるだろうか。自販機あるし。

自販機は、一応島の中にもいくつかあったけど、どこにでもあるというほどではない。
夏に行くと熱中症の危険もあるので、水分補給は怠らず。

ついた時点では、地元のおかあさんが土産物を売る屋台を開いていたのだけど、帰るときには品切れしていたようで店じまい。ちょっと残念。



よそものが集められていた。
ブラックバスやブルーギルを利用して「よそものコロッケ」なるものを作ってるそうなんだけど、あいにく品切れだったよう。



沖島は意外に平たい島ではなく、東西に山が立っているような地形。
集落は島の南西端にあって、さらに西側にもう一つ小さな山がある。
なかなか写真映りのいい地形といえると思う。


港すぐ近くの漁村の碑。
右隣にあるのは魚介類供養塔。



こっちは島の西端。
ずっと行った先には民宿があるそう。
これだけ見てると海のようだけど、あくまで琵琶湖の中。


道の狭いのも独特の姿。
沖島には自動車というものが走っていない、というか、道幅からいって走ることができない。
原付くらいは走れなくもないけれど、危ないせいか、見かけなかった。

沖島で最もシェアが高いらしい乗り物は、三輪自転車。
なんでことさら三輪が強いのかはよくわからない。転ばないからだろうか、荷物が積みやすいからか。


港の近くは結構な住宅密集地。
家々の隙間を縫うような路地を通って歩いて行く。


郵便局はある。
開いてたらハガキでも自宅向けに記念に送ってみたかったが。


島唯一の神社、奥津嶋神社。

藤原不比等が創建したという、延喜式内社。古くは紫式部が歌に詠んだこともある。
かつては名神大社だったらしい。さすがにそれは規模的に難しい気もするが、本土側にも奥津嶋神社があるみたいで、名神大社はそっちのことだという説もある。
祭神は多岐理比売命。

法元・平治の乱で都を追われた源氏の一族が、船で逃げるときに難破して沖島に流れ着き、そのまま住み着くようになったという伝説があり、珍しい源氏の落人部落ということになっている。
平家の隠れ里は、四国や瀬戸内の離島なんかにぽつぽつあるもんだけど、源氏は珍しい気がする。

まあ昔は琵琶湖は交通の要衝で、船がガンガン行き来してたわけで、いくら離島だからって沖島で隠れ住むのは難しい気もするんだけど……。
と、無粋なツッコミをしてしまうが、私は実は祖先が平家の隠れ里出身で行ったことも何度かあり、あの交通の不便さと比べるとなー、と。


ちょっと高台に登るので、集落が一望できる。


斜面を削った狭いスペースに、社殿が詰め込まれるように入っている。
コンパクトだけどいろいろ作ってるのは、名神大社の誇りか。

神社脇に細い山道があり、階段が上がっていっている。


登った先には、案の定奥宮があった。
地図で見ると、西南の小山の頂上近くにこの奥宮があるようだ。

地面を見ると、そこらじゅうぎっしりとアリの巣穴が開いている。
よくこんなに密集して中で繋がってしまわんな、と思うくらい大量の穴があった。


神社から降りて西へ。


家の隙間にしか見えない路地に、こういう碑がある。



西福寺という真宗のお寺があった。

源氏の落人七氏のうちの一人、茶谷重右衛門なる人物の末裔が、蓮如上人の下で得度して開いたお寺。蓮如の真筆があったりもするそう。



ちょうど西福寺のところを通ると、島を一番短い距離で縦断できる。
港が南にあり、北西側に出られる。

子供が琵琶湖に飛び込んで遊んでいた。十分およげそうな綺麗な水。

こっちがわをずっと行くと、田畑が開梱されたエリアがあるようだ。
ちょっと遠い気もするが、三輪自転車を転がすか、あるいはもう船で行っちゃうのかもしれない。



また戻ってくると、集落の中心らしいコミュニティセンターがあった。
「島学区は、シートベルトカチッと作戦」展開中、という看板があったのだが、でも、シートベルトつけるような乗り物はここにはないんじゃ……

近くにおきしま資料館というのがあったのだけど、あいにくやってる家の方が留守だったよう。

次は、集落の東のほうへ。


三輪自転車。
真新しいのは見かけなくて、どれも結構年季が入っていた。
自転車屋というような店は見かけなかったが、修理する人はいそうなものだけどな。漁船扱ってる人が三輪自転車くらいメンテできるんだろうか。

ここには写っていないが、なぜかシートに四角い缶をかぶせているのがたくさんあった。
猫よけかなんかだろうか。



こういう店があったのだけど、あいにくお休み。

他に雑貨屋らしいのがあると聞いていたんだけど、地図でその場所を通ったけど発見できず。
とうとう最後まで、商店といえる店は見つけられなかった。ないことないと思うんだけど。


消防車、というのは使いものにならない土地なので、消防艇がある。



レンズが広角でよくわからないと思うが、正面に堀切港が見えている。
右手の白い四角い建物は、国民休暇村。


集落の東端あたりにくると、ぱっと開けて、小学校があった。
パノラマの撮れるカメラだったらよかったんだけど、ここは素晴らしい景色だった。
水泳の授業となれば、校舎からグラウンドを横切って、そのまま琵琶湖に飛び込める。

……と思ったら、この広場は学校のグラウンドではなくて、みんなの共用広場だそう。
秋には島をあげて運動会をやったりするとか。


道は2筋あり、ひとつは海沿い、ひとつは少しだけ山手。
海沿いから来たので、山手を戻っていく。


こんな階段がある。
だんだん自然に還りつつあるが、これを上がっていくと……


こんな広場に出た。
ここが、さっきの小学校がもともとあった場所。
古い木造校舎でも残ってたら最高なのだけど、まあ、移転が1995年だったそうなので、20年も使わない校舎維持するのは難しいか。


ここからの眺めもなかなか。



港に戻ってきて、15分ほど潰したら船がやってきた。

2時間おきの船だが、ちょうど2時間あると一周りできる沖島。
もっと離れたところに神社があったり、山に登ってみる道があったりもするので、隅々まで見て回るならもっと時間はかけられるけれど。

近畿圏からなら日帰りで楽しめるので、レトロな漁港の景色を楽しむにはいいところ。
何があるわけでもないけれど、何かのために行くわけでないのが乙というもの。

もうちょっと港までの交通の便が良かったら行きやすいのだけど、最近離島振興法の対象になったので、それで何かテコ入れされるかもしれないな。

VersaPro UltraLite Type-VG VK19S/G-F 使い始めインプレ(2)

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VersaPro UltraLite Type-VG (≒Lavie Z)の使用レポートその弐。




Windows エクスペリエンスインデックス


前回書き忘れ。


  • プロセッサ: 7.2
  • メモリ(RAM): 5.9
  • グラフィックス: 4.7
  • ゲーム用グラフィックス: 6.2
  • プライマリハードディスク: 8.1


Haswell世代だと、グラフィックスの項目が5以上になってるみたい。
ゲーム用グラフィックスが思ったより高いね。

キーボードは思ったより慣れる


キーボードが悪いのは確かだけど、これは思ったより慣れで解決する感じ。
上下だけ幅が狭いカーソルキーも、意外に慣れた。

タイプミスはやっぱり少々増えるが、まあ、キー入力を無視されているように感じるのは誤解だったかも。
キーの高さがないせいで、キーの間を押したら枠しか押されていなくて、それで反応がない。これは従来のキーボードだったら、単に両側のキーが入力されている時だろう。

たまーにチャタリング起こす気のは、私の手のせいなのかキーボードのせいか、まだなんともいえない。

ストローク浅いのは、まあ好き嫌いと思う。私は好きな方。
ただ、浅い割にはかなりタッチが重くて、これはあまり私は好きじゃないな。
これだけ薄いわりに、それほどぐにゃぐにゃした感じがないのは頑張ってるかも。


タッチパッドがひどい


もともとタッチパッドは好きなデバイスじゃないけれど、それにしたって、こんな使いづらいのは初めてというくらい。慣れのレベルじゃなさそう。

スライド操作は、まあ支障ない。
世には、指が吸い付く鏡面仕上げのタッチパッドなんて驚異的なものがあるらしいし、この点に関しては普通レベルだろう。

位置も、ごく自然にホームポジションの中央下にある。
かなり大きい割には、さほど意図しないカーソル移動が起きないのは、場所がまともだからだと思う。
VAIO ZのはICカードリーダーが付いているから、タッチパッドが左にオフセットしていた。おかげでホームポジションでキーボード操作してたらよく左手が触れた。


問題はクリック操作。
独立したボタンがなく、パッド下部をクリックすると左右クリックになる。
クリック自体はパッド全面が物理スイッチになっていて、特に右下をクリックした時以外は左クリックになる。

それはいいけれど、右クリックの判定範囲が、なかなかわからなかった。
しょっちゅう左クリックに化ける。
右下角をクリックしてさえ左クリックになることがある。

なぜかと思えば、静電容量式タッチパネルと同じで、爪でクリックすると場所が認識されない、ということだった。
ホームポジション近くから右手親指で、タッチパネル下部右寄りをクリックしようとすると、自然と爪が当たる。
クリックは物理的にスイッチで判定されているので、爪でクリックすると「場所はわからないがクリックはされた」という認識が起こって、それは左クリックとされる、と。

私は、ブラウザのブックマークを右クリックして、メニューから新しいタブで開く、という操作をすることが多い。
そこで右クリックが左に化けたせいで、同じタブでブックマークが開き、フォームに入力しかけた文章を失う、なんてことがもう何度も起きている。
右クリックひとつするために、いちいち気をつけて操作しなくちゃいけないようなタッチパッドでなけりゃ、こんなことは起きてない。


さらに、クリックしたあとにカーソルが動かなくなる時間がある感じ。
その無効時間中にスライド操作をしても、一旦離すまで一切動かない。
すると当然、クリックしてすぐにカーソルを動かす、という当たり前の操作をやろうとするとカーソル操作が無視される。

クリックボタンが独立していないから、クリック判定されるあたりでもカーソルが動く。
だから、ダブルクリックがブレないように、カーソルが動かない時間を作ってるんだと思う。

結構頻発するのでイライラするんだけど、独立ボタンがあればこんなこと起きない。
ボタンでなくとも、タッチパッド下部ではカーソルを動かさない、というソフト的対応もできそうに思う。
せめて、動かない時間を過ぎたらそのままカーソルが動き出すようになってればいいのに、一旦離すまでずっと無視し続ける動作なのがよくないな。


爪右クリック不可・カーソル移動無効時間、どちらも独立ボタンがないゆえに起きていることのよう。
まあLavie Zの場合は、とにかく1gでも軽くしたかった機種だろうから、部品減らすために独立ボタンのないタッチパッドにしたという事情は理解するけれども。
最近はボタンのないタッチパッドが、モバイルノートにもデスクノートにも増えてるみたいだけど、ユーザーは文句ないのかな……。


ただひとつ面白いのは、Momentumなるカーソルの慣性移動モードがある。
(これはSynapticsのソフト側の話だから、他のPCでも使えそうだけど)

トラックボールを使ってるみたいに、しばらくカーソルが滑っていく。
また、トラックボールと同じく、軽く触れ直すと慣性移動が止まる。
大きくカーソル動かすために何度もせかせか動かす必要がなくなって、これはなかなかいける。
昔トラックボール派だったことがあって、あの操作感に似ているとはいわないけど、まがい物なりに長所をうまく再現してるというか。



40度近い猛暑の今日このごろだけど、エンコードなど少々行なっても熱で止まるような不具合は出なかった。当たり前かもしれないけど。
しかしまあ、かなり不安な熱さにはなってくる。多分バッテリーには悪い。

筐体が薄いだけあって、熱がすぐキーボードや筐体に回ってきてしまう感じ。
不安だから、横からUSB扇風機を当ててみたりしてるけど、それほど冷却の効能はなさそう。

ECOモードならCPUクロックが低く固定されて、発熱もほの温かい程度まで減る。
DVD程度の再生とブラウザ操作程度なら、その状態でも特にパワー不足は感じない。

ACアダプターをつないでいる時であっても、節電&冷却のためにECOモードにするのは良さそう。
ホットキーひとつで切り替えられるから手間もない。


バッテリー持ち


フルチャージで公称8.1時間。
8割充電しかしないようにしているので、8掛けで6.48時間。
10%切ると警告が出て、もう少しするとスリープする。多分これは設定で変えられるけど。
10%で終わるとして、5.67時間。

5.6時間は無理だけど、ECOモードにしてモニタの輝度は低め(下から2番めか3番目)なら、L-02Cでネットワーク通信しながらでも、3時間以上は軽く使えてる感じ。
機内モード(WiFi / bluetoothオフ)にしてもL-02Cで通信はできるので、この方がバッテリーライフは伸びる。

安定したWiFi環境でECOモードにして使っていると、大体10%で30分使える。
80%から10%になるまで3時間半。


また、80%までは1時間で充電できる、という謳い文句。
測ってはいないけど、本当にみるみる充電される。実際1時間内外で80%にはなってそう。


その他マイナートラブル


機内モードをオフにしても、WiFiが有効にならなくなることがたまにある。
チャームを出して「設定」→「PC設定の変更」→「ワイヤレス」でWiFiを有効にする。

……のだけど、そこ見てもWiFiの設定項目が消失していたことも一度あった。
この時は一度再起動が必要になった。なんだったのかな。
ハードスイッチがあれば、こんなややこしいこともなかったかも。この薄型機に求めることじゃないけど。


また、RATOCのREX-UHPA1 (USBヘッドホンアンプ)と微妙に相性が出るようで、たまに音が出なくなる。
間にパワードハブを噛ませてるから、そっちとの相性かもしれない。(REX-UHPA1とパワードハブの組み合わせは前のVAIO Zでも使っていたが、その時はノートラブルだった)
USBを挿し直せば治る。


その他マイナー長所


電源コネクターが、USB並みに大ぶり。そして頑丈そう。
うっかりテンションをかけてしまったりしがちなところで、このがっちり感は嬉しい。

ACアダプターも、でかく見えて薄いので、比較的かさばりにくい。
ACアダプター-コンセント間のめがねケーブルがやけに短いのが不思議だったけれども。



Logitec LAN-GTJU3H3 (USB3.0 ギガビットLANアダプタ)


今のUltrabookは有線LANポートを備えないものが多い、けどUSB3.0には対応しているので、USB3.0のGigabit有線LANアダプタが便利。
やっぱり無線と有線じゃ実効速度がまるで違っていて、ファイルサーバーとかNASがあるなら有線LANがほしいところ。

また、LAN-GTJU3H3は、Gigabit有線LANに加えて、USB3.0の3ポートハブにもなっている。
Lavie Zは本体ポートはたった2つしかないから、なかなか気の利くコンビネーション。


ただ惜しむらくは、使用中に触るとすぐネットワークが瞬断したりする。通信中にハブの抜き差しが事実上できない。
あまりよくない個体が当たったんだろうし、初期不良交換できるかもしれないけれど、ちっと面倒で……

堺市街 (Xacti DSC-J4)

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やっと地獄のような熱さが多少は和らいだ。
今週頭くらいの涼しさがそのまま週末まで続いてくれればよかったのだけど、しかしまあ8月中頃ほどひどい暑さではなかったので、久しぶりに徘徊に。
いや、今までも徘徊はしていたのだけど、暑すぎるから梅田・難波の地下街がほとんどだったり、美術館・博物館めぐりになったりで、写真撮るようなこともなく。




先日、地下鉄に乗っていたら、大阪くらしの今昔館でミュシャ展をやってる、とポスターを発見。
その時は急遽予定を変えて天神橋筋六丁目まで行って観てきた。

私はまあ、体重85キロの大男なもんで、似合わないとは思うのだけど、これでミュシャ好き。
ミュシャは結構理系にも面白く感じられる作風じゃないかなあ。背景の幾何学的なパターンに、ちょっと漫画風に輪郭線をはっきりさせた、でもポーズの面白い女性の姿が重なる、まったくわかりやすく面白い。
印象派とか現代美術が全然わからない私でも、ミュシャの広告ポスター画だったら楽しめる。なにせ元々我々一般の人々向けのもんだ。

大阪にいると、ミュシャは見たいときにすぐ見れる。
カメラのドイの創業者・土井君雄氏がミュシャのコレクターで、死後それが堺市に寄贈されていて、JR阪和線堺市駅すぐに「堺市立文化館 アルフォンス・ミュシャ館」が作られている。
今昔館のミュシャ展も、この堺市立文化館からの出張展示だった。



そういうわけで、堺市立文化館へ。別に初めてでもないけれど。
今は「ミュシャの横顔」という展示で、有名なポスター・出版挿絵ばかりではなくて、商業とは離れたところの油絵・水彩画などに着目した展示。

与謝野晶子文芸館もあるのだけど、こっちは今は晶子の歌に現れる物などから当時の暮らしを振り返る……というような展示。
あいにく私あんまり短歌などの方には素養がないので、ちょっとおもしろさがわからないのだけど。


ミュシャを満喫してぶらぶら外へ。
JR堺市駅まわりは、まあ生活するならともかく観光するほどのところはあんまりないかな。

駅西側は大阪刑務所がどーんとある。
で、府道12号線沿いに、刑務作業で作られた物品を販売する店がある。
なかなか面白いところなんだけど、今日は開いてなかった。土曜休みかな。
前に来たときは、網走刑務所で作られた監獄グッズなんてものから、文具や玩具などの小物から家具のような大物まで色々ある。



通りすがりの自転車屋で、ホイールを加工して作った風車を回していた。
ちょっと手持ちのカメラではシャッタースピード触ったりできなくて、動きのない写真になったからわかりにくいけど、これが見事に軽快に回っていた。



どんどん西に歩いて、南海高野線の線路近くまでくると、方違神社という古い神社がある。

崇神天皇の頃に創建されたといわれていて、摂河泉三国の境目にあたることから、方角のない特別な地点だとされて崇敬されてきたところ。
行基が旅人のための休憩所を作ったとか、空海が唐に渡るにあたって安全を祈願したとか、平清盛が福原遷都の成功を祈願したとか、家康が大阪夏の陣の勝利を祈願したとか、大物の参拝歴も多い。

ここのすぐ南側が反正天皇陵になる。


近くの児童公園の遊具が、なんともいえない謎の形状。何をモチーフにしてこうなったんだろう。
ちょっと離れた別のところでも、仰向けになったパンダの形(子供がまたがるとパンダをテイクダウンしてマウントポジションを取ったみたいになる)とか、微妙に微妙なのがあった。堺センスだろうか。


南海高野線の線路をトンネルから抜けて、堺東駅前商店街のほうへ。
私が高校生の頃は、このへんにアニメイトがあってたまに来たことがある。



大衆演劇場を発見。こんなとこにもあったのか。
一度大衆演劇も見てみたいんだけどな。


このまま高野線で難波まで出て買い物でもしようか、と思ったけど、特に買いたいものも思い当たらなかったので、さらに西へ。


商店街のアーケードを抜けて、阪神高速の下をくぐって西へ出れば、かつての堺の町のエリアに入る。
堺はもともと環濠都市なので堀があったのだが、ちょうど堀だったところを阪神高速と国道26号が通っている。
写真は阪神高速東側の、かつて尋常小学校があったところが公園化されているところ。ここから歩道橋がつながっていて西に渡れる。

渡るとすぐ、「てくてくロード」という、堺の見所を押さえて散策できるルートの案内が見つかる。
てくてくロードも半分くらいは歩いたことがあるけれど、このあたりはまだなので、案内にそって北に向かう。


妙満寺。1512年開創の日蓮宗のお寺。
創建当時は別の名前で、日蓮宗京都総本山・妙満寺の末寺だったんだけど、1536年に比叡山の僧兵が法華寺を焼き討ちしたことがあったそうで、こちらに避難してきてこちらが妙満寺になった。


興覚寺。1307年開創の日蓮宗のお寺。
筒井順慶にゆかりがある、中百舌鳥の筒井家の菩提所だそう。
茶人の里見東白が檀家にいたこともあって、鶏鳴庵という茶室を造営したとも。


櫛笥寺。1492年開創の日蓮宗のお寺。


この後、阪神高速西側に細長く続く土居川公園を北の方へ歩いていく。


名前の通り、かつて堀だった阪神高速下に向けて、堤防のように盛り土がある。
当時のもんなのか、公園として整備したのかはちょっとわからんけれども。



公園に極楽橋という橋が残されている。場所を移動したかどうかは定かで無い。
嘉永六年とあったので、1853年にできたようだ。

道標に沿って、また西に方向転換。


宝珠院、というお寺の案内板があるが、どうも宝珠院が幼稚園をやってるようで、門は閉まってるし、見た感じお寺には見えないし、カメラを向けるにもはばかられる。
ここまで日蓮宗の寺だらけだったが、ここは真言宗の寺。
堺事件で切腹した土佐十一烈士の墓はここにある。


その向かいに、この辺りでは特に大きい、日蓮宗の本山・妙国寺がある。
ここは拝観料400円で、ボランティアの方に案内していただいた。

1562年に三好義賢(実休)と日蓮宗の僧・日珖によって建てられた。
三好義賢の屋敷だったところ、義賢が戦死して、師事していた日珖に寄付された。それが寺に改装された形。

日蓮宗の本山は57あって、他の寺はその末寺という形になってる。
やはり元々関東生まれの日蓮宗は関西には少なくて、さすがに京都にはある程度あるけど、大阪にはここだけ。中国以西にはもっと少なくて、九州は佐賀だけとか。


中には、樹齢1300年といわれるソテツの大木がある。
信長が安土城建てた時に、そのソテツを奪い取って移植した。
しかしソテツが「堺に帰りたぁーい」と夜な夜な泣き喚き、さすが信長公、「そんな気色悪い木は叩き斬れ」という。
そう言われて斬りつけてみたら恐ろしくも鮮血が迸り、さすがの信長公もびびって堺にソテツを送り返した。

最近まで庭園がひたすらソテツだらけだったところ、かつて小堀遠州が造成したときの庭園の姿を示す資料が見つかったとかで、ソテツ減らしてその形に整備しなおしたそう。
海から駿河国を眺める姿になるように、富士山やら富士川やらを作ってあった。小堀遠州も媚び媚びやな……。

そしてそれを眺める廊下も、先代住職が観光客の立ち入りを受け付けずに放置していたところ、今の住職が観光客の受け入れを始めて綺麗にしたもの。
整備しなおしてすぐ、さらに豪華に再整備が行われ、何かと思えば、日蓮宗の本山のトップが集まる会合がここで行われることになったから……とか。


それから、堺事件の遺物もある。
遺髪、使われたという担当、烈士の肖像画などがあった。

堺事件についても、Wikipediaに書いてる通説とはまた違った見解の話を聞けたりして興味深かった。
土佐藩は上士・下士の差別が強烈だったのが有名だけれど、堺事件の土佐藩六番・八番隊も隊長以外は下士ばかり。
で、事件の責任で二十名が「切腹」するとなったら、切腹が許されるということは上士並みの扱いを受けて子孫も取り立てられる、という話になり、切腹希望者が多すぎてくじ引きになった、とのこと。

烈士の墓が向かいの宝珠院にあるのは、勅願寺だったこともあるほどの格式が高いこの妙国寺に、罪人として切腹した者は葬れないとなったせい。
報われない話だけれど、民衆には烈士は人気があって大勢が訪れたそうで。


他に、安土宗論にまつわる話も。
日珖も日蓮宗代表のひとりとして参加していたけど、あえなく敗退。まあ、私もそこまでは知っている。
しかし負けた日珖は深く反省して、これまであまり整備されていなかった日蓮宗の教義をきっちりと作りなおす作業を行い、それによって日蓮宗の衰退を抑えた、という話。
日珖の寺である妙国寺の解釈ではあろうけれど、安土宗論のその後の話はあんまり聞いたことないから、興味深い。


40分くらい時間を見ておかないといけないし、他の客が案内されているとタイミングによっては待ちになるけれど、面白い話がたっぷり聞ける。
もちろん、日蓮宗徒でなくても大丈夫。


ここの日蓮聖人像は、あの有名な肖像画にそっくりな造形。


妙国寺の西側斜向かいの本受寺。これまた日蓮宗、1461年創建。
西ルイス宗真というキリシタン武士の菩提所で、キリシタン灯籠があるそう。
やたらと日蓮宗寺院が多いのは、妙国寺のせいだろうか。
ただ、一度日蓮宗信徒の町奉行が堺の町割りをやり直したことがあるって話で、それで意図的に日蓮宗の寺を固めたりしたのかもしれない。


この後、成就寺(日蓮宗・1406年開創)。
ここは門構えがあんまり見栄えしなくて写真はパス。
ここも京都の本圀寺の末寺だったけど、乱を避けた化主が避難してきたことがあるそう。



善長寺。浄土宗、1549年創建。
三好政勝が父の菩提所として開いた。

それにしても寺だらけだ。
しかも小さな寺が多くて、管理の都合か門を開けていないところが多く、どうしても門前の写真をとっておしまいになっちゃう。
歩いてる分には楽しいんだけども。


その隣に真宗寺。写真パス。
延元年中(1536~39)の創建。一向一揆の頃には、ここの顕珍が泉州地方の代表格だったそう。



でもって、ひときわ立派な門構え、本願寺堺別院。
蓮如が1476年に開いた。

元々違う場所にあったらしく、ここにきたのは1728年。
現在の本堂は1825年に再建されたもの。堺で最大の木造建築。
明治4年から14年までは、堺県庁としても使われていた。



不思議なつくりの覚応寺。
覚応という、伊予の河野氏の一族だった僧が、日向で開いた寺がここに移ってきたそう。
看板がかすれていてよく読めないが、与謝野晶子にゆかりがあるよう。


隣の十輪院は、道が狭くて写真撮れず。
真言宗のお寺で、珍しい板状塔婆があるそう。


月蔵寺。日蓮宗で1495年開創。

先にちらっと出た、町割りをやり直した町奉行が風間六右衛門といい、ここの信徒だった。
大野治胤の墓もここにある。


浄得寺。
聖武天皇の勅願で行基が740年に開いた、というので、ここまで回った寺よりひときわ古い。

このあたりは七道という地名で、南海本線にも七道駅がある。
その地名の由来として、この浄得寺が七堂の大伽藍を持っていたことからだ、といわれている。
今となってはそれほど大きくもないけれど。


それから、浄因寺という寺の案内板があった。
しかし寺だか家だかわからないような構えで、ちょっと写真は遠慮。
1578年に開創。紀州雑賀の郷士・名和修理亮が開いた。
藤堂高虎の庶子がこの寺の住職になったり、曾我廼家五郎の生母の実家がここで、五郎も住んでいたことがあるとか。


ここから、七道駅に歩いて終了。
ちょっと今日は次々寺の前を通った形で、写真だらけになってしまった。


艦これと統計

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相変わらず無謀庵提督も艦これを続けています。

先日のイベントで、まあ流石にE4を突破できる戦力なんかないなあ、と思いながら、168単艦突撃を繰り返していました。
で、熊野・鈴谷、ごーや、衣笠と欲しいものが勢ぞろい。

しかしながらうちの艦隊には、長門と陸奥がいない。
結構戦艦レシピは回してるつもりなのだけど、さっぱり出てこない。
後から始めた友人が、さっさと両方揃えてたり、陸奥ばっかり4隻出てるとか言い出したり。

データベース艦これ!によれば、私の回してる400/100/600/30で、長門と陸奥を合わせて5%そこらは出るようなデータになっている。
で、私がこれまで建造したデータを確認すると、42回試してひとつも出ていなかった。

5%の当たりを、42回やって引けない。
そんな私は、どれくらい不幸なのか。
あるいは、本当に5%もあるのか。

この疑問を、統計的に検定してみよう。
なにしろ私も最近学びたてで、やってみたくて仕方ないのだ。




とりあえず、2013年9月8日の午前11時ごろ、データベース艦これ!の400/100/600/30のデータを取得した。ごく一部、潜水艦が出たとか誤登録っぽいのを排除。
私の手元の42件のデータも、同じ形にまとめる。

で、「私が長門型を引いていない」というデータと、「DB艦これでは5%くらい長門型が出ている」というデータの統計的に検定してみようかと思った。
のだけど、私の側が長門型を引いていない、つまり0%だと、計算ができなかった。

計算を始める前に、知識不足の馬脚をあらわす私であった。
0%でも計算できる方法があったらなおさら格好悪いのだけど、まあおいといて。



なので目先を変えてみる。
データを、艦種別に集計してみた。


こうなった。
見比べると、DB艦これのデータに比べて、私はかなり重巡ばっか引いているように見える。

これは偶然なのか?
あるいは、DB艦これには、重巡洋艦なんてハズレを引いた時のデータは、ちゃんと実数通りに登録されていないのか?

これを、統計的仮説検定という計算で求めることができる。


まず、私がやって重巡が出るはずの率と、DB艦これのデータに基づいて重巡が出る率は等しいと仮定する。(帰無仮説H0: P0me = P0db)
今回疑っているのは、私の艦これには重巡ばっかり入ってるんじゃないか、ということ。(対立仮説 H1: P0me > P0db)

(母比率と標本比率というのが入り乱れていきなりややこしい。
 10円玉を投げて、表が出る確率は本当なら50%、という時の50%が母比率。
 私が20回投げて12回・60%も出た、という時の60%が標本比率)


同じはずの確率の試行を、私が42回、DB艦これで約15000回やって、現れた重巡率が異なっている。
その差が、偶然で片付けていい程度の差なのか、それとも偶然にはめったに起こらないほどの大差なのか。

それを判断するために、まず統計検定量という値を求める。



Pme=私が重巡を引いた確率 (69.0% = 0.690)
Pdb=DB艦これで重巡が出ている確率 (55.3% = 0.553)
n=私の試行回数(42回)

この値は、私が重巡を引いた確率と、DB艦これでの重巡出現率の差を、試行回数を踏まえて算出したもの、となる。
試行回数nが小さかったら、分母が大きくなる。すると、PmeとPdbに差があっても、解は小さくなる。
逆にnが大きくなればなるほど、PmeとPdbの差が変わらなくても、解は大きくなる。


この統計検定量は、標準正規分布に従う。
(なんで?と言われると、二項定理とかをこねくり回して証明できるらしいのだけど、私は説明できるほどわかってないので割愛)

標準正規分布で1.93以下の値が出る確率は、97.3%。(Excelの関数では、=NORM.S.DIST(1.93, TRUE) で出る)
1.93以上の値が出る確率は、100-97.3 = 2.7%。

この2.7%が、DB艦これでは55.3%となっているものを、偶然にも69.0%以上の割合で引いてしまう、という確率になる。



この確率を、単なる偶然だと片付けるかどうかは、時と場合によって判断する。

2.7%なら偶然の範疇だろう、と取り扱うべき場合もあるし、それなら「単なる偶然。私の運が悪かっただけ」という結論が出てくる。
(5%以下だったら偶然とはいえない、と線引きするなら、その線を有意水準という)


あるいは、2.7%は偶然の範疇ではなく、何か理由があって、そもそもの確率がずれていると考える場合もある。
まあ、有意水準は5%に取ることが多いし、今回もそれでいいと思う。
つまり、2.7%は偶然の産物ではない、と考えてみよう。

数式の理屈だけでいえば、「私がプレイしている艦これは、艦これDBに登録している人たちがプレイしている艦これよりも、重巡洋艦が出やすい」という結論が出てくる。
しかしまあ、そんなわけはない。
「艦これDBのデータは、重巡洋艦が実際より登録数が少なく、私の単純取得データとは差がついた」と考えるのが妥当だろう。

まあ、戦艦狙いなのに重巡洋艦が出たハズレデータは登録されることが少ない。
うまく狙い通りに戦艦が出た時には、喜び勇んで登録されることが多い。
そういう偏りはあるんじゃないかなー、という予想はつく。



データベース艦これ!は、プレイヤーとして非常にありがたい、まったく素晴らしいサイトだと思うのだけれども、しかしながら、検定するとデータが怪しい、という結果が出てしまった。
ああなんと天に唾する結果であろう。

「いいのが出た時だけ登録」の偏りは、データ数が十分に多くなればマスクされるんじゃないかなー、と予想したんだけど、そうでもないのかもしれない。


ただ、統計的仮説検定というのは、「絶対にそうだ」という結論を出せるものではない。
そう考えるのが妥当だろう、という曖昧さのあるものだ。
私の友人がちゃんと引いてるところから見ても、私が単に2.7%の不幸を掴んでるだけかもしれない。

私の試行回数42回というのも、まあ少ないと思う。せめて100回くらいまで増やしていきたい。
100回やってみたら、今の42回時点よりも戦艦が漸増して、より近い確率になっていくかもしれない。

真実は神のみぞ、あるいはプログラマー=サンのみぞ知る。


というか私の計算が間違えている、というひどいオチがつく気もするが……

犬山・中山道御嵩宿 (K-01 / DA 21/40mm)

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ちょっと前のことになるが、名古屋に行く機会があったので、名鉄の乗りつぶしを兼ねて、犬山から御嵩へと巡ってきた。

カメラはいつものK-01。
まあイロモノというか、PENTAXしかこんなことやらんよなあ、と思うカメラではあるけど、なんだかんだで体に馴染んできてる感じ。





名鉄の犬山遊園駅を降りてちょっと歩くと、木曾川だキソー。
私の住んでるところは大河がなく、しかも自治体が腐ってるせいで公害対策が行き届いてなくて、汚染状況が全国屈指に悪いところなもので、自慢できるような川がある土地にくると旅に来た気になる。

かの有名なる日本ラインの岩石もちょっと見れた。もうちょっとよく見れるとこもあるんだろか。



犬山城方面に歩いて行くと、城山の麓に鳥居。なかなか大物。
針綱神社といって、式内社。
信長のおじさんの信康が、奥さんの安産のために手掘りの狛犬一対を奉納したというエピソードがあるそう。
元々犬山の神様を祀っていた神社が、先の織田信康によってやら、後にももう一度移転をしていて、明治になって織田信康時代より前の位置であるらしい現在地に遷座。


社殿。
なんか軒とかの追加が多い造りしてるような……

犬山城への登山路には、社殿左側からショートカットして入れる。便利。
犬山の麓は他にも神社や寺が複数あって、どれも通り抜けて登山道に入れるよう。



私は体がでかすぎて重いので上り坂は辛いのだが、ともあれえっちらおっちら登って行くと、この門が入り口に。



そして国宝犬山城。偉大なる現存天守様だ。

中は例によって博物館的に整備されているが、もちろん建物はそのまま。
もともと戦国時代の山城で、江戸時代もあくまで尾張藩の付家老だった成瀬氏の城だったわけだから、そう大きくはないけれども。


天守からの眺め。
やっぱり木曾川の存在感が嬉しい。


一度解体修理されている関係か、骨組み模型なんてものが。



いかんせんコンパクトな城で、なかなか見栄えのするアングルをとって撮影できなかった。
実用重視な感じもして、そもそも「ここは絵になる!」みたいなところも少ないかも。私のセンスが悪いか、華美を嫌うもののふの心ゆえかはわからない。

それでもとにかく上段の間は撮っておこう。



どういう経緯でこうなったかはわからないが、入ってすぐのところは屋内に石垣が取り込まれているような造り。
防衛上の理由かなんかだろうか。天守のここまで侵入されたらさすがに守れてないとも思うけども。
あるいは、もう一回り小さかったのを囲うように増築したのか。



外に出てすぐのところには、犬山城ができた頃からあったという杉の老木。
落雷を代わりに受けたり、台風がくれば風よけになったりして、城を守るご神木扱いされていたらしいけれど、1965年ごろに枯れてしまったそう。


木は枯れても、巻き付いたノウゼンカズラが咲いていた。



下山していくと、三光稲荷神社が左手に見えてきた。


敷地は狭いが社殿はなかなか立派。
由緒にはあまり突っ込んだこと書いていなかったが、まあ昔から犬山城主に崇敬されていたそう。



境内末社に、銭洗稲荷神社というのがあって、池のご神水でマニーを洗うと何倍にも増殖するとのこと。
なんという直接的ご利益!



すぐとなりにも猿田彦神社があった。
まあ猿田彦神社だから交通安全なんかに霊験があると思う。
祈祷受付案内看板はあれど、由緒書きは見当たらず……



道を挟んで向かいには、犬山神社というストレートな名前の神社が。
名前から見て地元の氏神様かなー、と思ったら、犬山城内にあった成瀬氏の祖霊を祀る神社だそうで。


木が曲がって参道を塞いでいるという、ちょっと珍しい有り様。
二の鳥居にも大きな蜘蛛が堂々と巣をかけていて、参拝者はしゃがんでよけないとくぐれない。
まあ祖霊社だし、祀られてる成瀬家歴代の面々も、別に余所者がうじゃうじゃ押し寄せてくれなくてもいいと思ってるわけかな。


ここから、犬山城正面の商店街に入る。
別に昭和平成のアーケード商店街とかでなく、城下町らしい風情を残した商店街になってるそう。


いきなり甲冑工房なんてのが。入ってみると、文字通りで甲冑を作っていた。
ただまあ、別に成瀬の殿様や織田信康が有名な甲冑をつけてたなんて話も聞かず、飾られていた甲冑にもなんか真田の六文銭がついた赤塗だったりして。



犬山城三の丸武術稽古場、というところは、からくり人形の展示館になっていた。
(中の建物は別に古いものではなく、鉄筋コンクリート)

犬山では祭りにからくり人形を使うそうで、それで色々あるみたい。
ちょっと私はからくり人形の知識が全く無いので、ここのが秀作なのかどうかはわからず。作品それぞれへの解説はあるけれど、からくり人形というものへの解説はなくって。

斜向かいに市立の「城とまちミュージアム」という博物館がある。
こっちはオーソドックスな市営博物館という感じ。


城下の道を城向きに。
これはかなり城近くで、城と麓の神社の鳥居が見える。
ここからもっと南、犬山駅方面に歩いて行くが、そうするとちょっと町並みに商売っ気が出るというか、観光客を迎える体勢、という感じになってくる。

観光街っぽくなる少し手前のところに、なんだか、別にレトロ調とかでもなんでもない、昭和末か平成初期くらいに時代なりに建てた感じの四角いビルがあり、そこに食事できるとのぼりが立っていた。
みそカツ定食が出るということで、まあこういうのでいいんじゃないかな、と直感してイン。


入ってみるとおじいさんおばあさんが多分夫婦でやってる。

で、まあ……その、極めてふつうの味というか、特別さを感じさせないみそカツだった。
しかし店の中がなんというか外観通りで、レトロ風を狙ったりなんか全然してないけど、でもなぜか飾ってある昭和時代の幼児向け玩具(ピンクの服の赤ちゃん人形とか、確かマジンガーZとかのおもちゃとかそんな)とか、時間の流れがいびつになっている。
テレビでNHKがイプシロン打ち上げのニュースをやってると思ったら、おじいさんがチャンネルを変えて、大阪でもお馴染みの吉本の番組になったり、そんなマイペースさもまた。

なんだろう、ちょっと不思議な空間だったな。


その先は、レトロ調の店構えに観光客向けの飲食店や、時には若者向けのアクセサリーショップみたいなものも交じる商店街になっていた。
まっとうな意味で観光地として頑張ってるなあ、という。


犬山駅にたどり着いて、もう九月も半ばだというのにかなり暑さが盛り返していた日だったので、ここまで歩いて汗だく。
駅前のイトーヨーカドーでTシャツ一枚購入。

名古屋から犬山までは名鉄犬山線というので来て、ここからは東に広見線というのに乗る。
途中で「日本ライン今渡」なる長い名前の駅を通り過ぎ、新可児駅へ。



新可児駅は、中間駅なのに櫛形ホーム。ここで乗り換え。ここからは単線になる。
犬山方面から御嵩方面へ直通の列車もあるらしいけど、ここで前後の向きが変わることになるな。



御嵩駅到着。


駅舎はこの通りで、駅員室だったらしいスペースは無人化で浮いてしまい、代わりに観光案内所が入っていた。

身長174cm以上だったか、それくらいで鴨居に頭ぶつけると警告があったのだけど、私はもちろん油断してぶつけた。
中に居た案内のおかあさんに笑われてもうたわ。


さて御嵩宿、もらった観光地図を見ると、駅前にある程度の施設、あとはずっと中山道沿いに山の方に歩いて行ったら色々出てくる、という雰囲気。
それも一興ではあるのだけど、帰阪の都合もあるので今日はちょっとむずかしい。


駅前に、伝教大師が開いたという「蟹薬師」なるお寺がある。
815年に投獄巡賜をした折に、この辺りでできた信者に布施屋(無料の宿)を開かせて、そこに薬師瑠璃光如来像を彫って安置していったのが始まりとのこと。
蟹薬師はもちろん通称で、大寺山願興寺という。

立派だけど年季が入ってて、なかなか趣ある。良いお寺ね。


すぐ近くに中山道みたけ館、これは図書館と町立博物館のセットになったような建物。
昔は亜炭が出たとか、ラクダがやってきた時にすぐ隣りの伏見宿に逗留したとか、隠れキリシタンがいたとか、さすが宿場町だけに変わった話が色々ある。



隣には「竹屋」という商家が残っていて公開されている。


機織りの実演をやってたり、部屋の中まで入っていける。
廊下で部屋を区切る、というのは明治になってから現れ始めたそうで、ここも廊下は外周だけで、部屋はふすまだけで分けてある。


で、ちょっと物足りない感はありつつも時間もないので、気が早いけど駅に戻る。
ただ御嵩駅から帰るのも安直なので、ちょっと足を伸ばして隣の御嵩口駅まで歩いてみた。


うん。いい。
でも切符の自販機はあるよ。

広見線、特に新可児~御嵩間はやはり赤字で、廃止が囁かれているとか。
そしてそういうところでは例によって、「乗って残そう」という呼びかけが起こる。
その呼びかけ文句も「いつ乗るの? 今でしょ! どこから乗るの? 御嵩口駅からでしょ!」と、トレンディだった。


日本国民全員の一員としてささやかですが協力させていただきました。


ここから広見線で犬山に戻り、犬山から各務原線に乗り換え。
一度かかみがはら航空宇宙科学博物館に来たことがあるから、この線は初めてではないと思うんだけど、まあ再度。
岐阜まで来て、名古屋本線にちょっと乗って笠松駅から、岐阜羽島方面へ。



岐阜羽島から新幹線乗るのは初めて。
しかしなんというか、名鉄もここまで2両編成とかで走ってたし、あんまり乗客多くなさそう。
駅ナカにも、のぞみが停まるような華やかな駅と違って何もない。
うーん……。


ともあれ、一度こだまに乗ってのんびりといこうか、と思ったけど来たのはひかりだった。
またこだまに乗りそこねてしまったな。しょっちゅう「こだま乗ろう」と思って、でも乗り合わせ悪くて乗れないのだ。



あ、ソーラーアーク。

しかし、これ設立の経緯からいって、決して自慢するようなものではないんだけど、三洋をパナソニックが吸収した時にはなぜか真っ先に、ソーラーアークのSANYOロゴをPanasonicに替えてたのよね……

ファイルサーバ解体・BDレコーダー導入に向けて

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2008年末くらいに導入したファイルサーバーが、近頃ハングアップするようになった。
夏のうちは数週間に一度だったから黙認してたのだけど、秋になって数日に一度ペースになってきた。

ハングアップ時のことは、システムログにも記録が残らない。
何度か目の前でハングしたときには、突然サーバとの通信が切れ、そして電源スイッチ長押しで落とす以外何もできなくなるようだった。
こういう感じだと、まあ、電源とかマザーボードとかCPUとか、ややこしい壊れ方だろう。

ついに「恋愛ラボ」の最終回録画途中でハングアップ、というひどい有様になってきたので、さすがに解体を決意した。




うちはファイルサーバーといっても専用ではなく、むやみやたらと仕事を増やしていた。

  • ファイルサーバー
  • FTPサーバー(旅行先から端末にファイル持ってくるので)
  • プリンターサーバー(プリンターが古いレーザーなのでパラレルポート接続)
  • BD-R書き込み
  • テレビ録画(デジアナ変換で来てるのでまだアナログで撮れる)
  • IRCサーバー(身内用)

くらいこなしている。

手は広いけど重い仕事ではないので、VIA Nano L2200をCPUに搭載している、Jetway JNF77-N1G6-LFというマザーボードを選んであった。
まあ、今までIDT系のCPUはWinChip C6から2、VIAに買収されてからもCyrix III、C3 (Samuel 2とEzra)と付き合ってきていて、サーバーだからってAtomなんか使うくらいならNanoがよかった。
それと、一応組み込みとか業務用向けのマザーっぽいから、信頼性も高かろうと期待した。パラレルとかシリアルもあるしね。

それにENERMAXの電源を入れて、まあ4年くらい24時間稼働を続けてくれたから、十分仕事はしただろう。

これら多岐に渡る仕事を、整理するか、新しい機器に分散する。
ストレートに行くなら、新しいPCを組み立てて機能をごっそり移植するのだが。


ネックになるのが、テレビ録画だった。
電波はアナログでもデジタルでも当分いい、という特殊な環境にあるとはいえ、いまさらPC用のアナログTVキャプチャカードが手に入るやらどうやら。
今使ってるキャプチャカードの録画ソフトウェアが、ちゃんとWindows 7に対応しているかもわからない。(今はXP)

かといって、デジタルキャプチャカードを導入すると、相応のマシンスペックが必要になる。稼働しっぱなしになるから、あまり消費電力上げたくない。
また、どうせアナログ録画ほど自由に扱えるようなデータじゃないだろうから、あんまり食指が動かないのも正直なところ。

で、もうBDレコーダー買ったらいいじゃねえかよ、と思えてきた。
それを、Xbox360用にしてるPCモニタに繋いじゃう。HDCP対応してるから大丈夫なはず。

というわけで、PanasonicのブルーレイDIGA DMR-BRT230が上新電機でセールしてたので確保。


ファイルサーバー機能は、以前は複数台のPCを同時に使っていたから、ネットワークでアクセスできるストレージであってほしかった。
が、今はPCを整理しまくって、Ultrabook一台ですべてやるようにした。
となると、USBで直挿ししてれば十分。

これは、ファイルサーバで使っていたHDDをそのまま外付けケースにいれる。


FTPサーバーも、旅行用PCがなくなった(メイン機をそのまま旅行に持ち出す)から必要なし。

IRCサーバーは……別に自宅でやんなくたって公共のもの使えばいいよね。

プリンターサーバーは、パラレルポートが足かせで地味に難しい。
パラレル対応のネットワークプリンターサーバーなんか、結構高い。
が、XPのサポートが終わるからと退役していたThinkPad R50を見てみると、パラレルポートがあった。これを適当に仕立て直せば、特にコストはかけなくていい。

BD-Rドライブは、SATA-USB変換ケーブルあるから使う時だけつなげばいいかなっと。



……と、こうして書き出してみると、必要な物・買わなくていいものが色々見えてきた。
やっぱり整理は大事ということで、明日日本橋に買い出しだ。

艦娘の愛着度を計算してみる試み

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私は割と、すべての艦娘に等しく愛を注いで運用する提督です(ツッコミ待ち)。


レベルの高さはすなわち、よく出撃させているということにつながるわけで、愛着の深い艦娘ほどレベルは上がる。
レベルの高さを愛着の深さと仮定して、それを数値化することができないか?




さて、単にレベルの高さだけが愛着度ということでよければ、単にレベル順にソートすればそれが愛着度順になる。
しかし単なるレベル順では、新しく手に入れた艦娘が不利になってしまう。
配備されてからの期間の長さを踏まえて、レベルと照らし合わせることで、よりもっともらしい愛着度が算出できないか。


艦これのシステムでは、各艦娘の入手日までは記録されない。
手動で記録していればよかったけれど、私もそこまでメモ魔ではなかった。
ただ、入手した順番であれば、編成画面でNEW順ソートすれば取得できる。

もっとも、プレイし始めた直後は一日に何人もの艦娘を新たに入手できたが、プレイ始めて3ヶ月以上経過して多くの艦娘が入手済みになると、新人に出会えるのは週に一度以下になってくる。
単に順番を直線的な値として扱うのではなく、順番ごとの間隔を踏まえるべきではある。

ただ、プレイを進めるにつれてより経験値の多いマップに進めるし、演習相手のレベルも上がるから、レベルアップが早くなる傾向もあるはずだ。
2-4突破以前はレベル30まで上げるのに随分苦労したのに、3-2にアタックするときにLv.30の駆逐艦を2艦隊分(12隻)揃えるのには、何ヶ月もかかったわけではない。

入手間隔の広がりとレベルアップの高速化、両方を踏まえて、とりあえず順番は直線的に扱おうと思う。


入手順-レベル (クリックで拡大)

まずは、横軸に入手した順番、縦軸にレベルを取って折れ線グラフと書いてみた。
近似曲線(直線近似)もつけてみた。

あんまり相関性が良くないから、近似曲線が有効には見えにくい。
とはいえ、ある程度はやはり、入手が古いほうがレベルが高い傾向は少しはあるっぽい?
とりあえず、この近似曲線よりレベルが高い艦娘は愛着が強く、低い艦娘は重用していないことにしよう。

駆逐艦が結構足りないのは、所持数を圧迫するからさしあたり育てていない艦娘は処分しちゃったため。
漣や潮が随分後ろにいるのも、入手性の悪さを認識して最近再入手したせい。
大和と夕雲、三隈、初風は未入手。まあこのへんの船、難しいよねー。
長門? 400/100/600/30を118回回しても出てない。



でもなー。
このグラフでは少々納得行かないところがある。
誰かをLv.99まで、せめて90まで育ててみたことがあればわかるのだけど、Lv.90超えたらもうレベルアップに必要な経験値が恐ろしいことになる。
単にレベルの数字を縦軸にとっても、偏愛っぷりが表現されない。

確認すると、艦隊これくしょん ~艦これ~ 攻略&2chまとめwikiにテーブルがあった。
現在のレベルから、そのレベルになるのに獲得した経験値を求めて、それを縦軸にとってみよう。

入手順-経験値 (クリックで拡大)
すると、この有り様になった。
しかもこれ、そのレベルになってから獲得した経験値は切り捨ててることになるので、レベルが高いほど負の誤差が大になる。

私がいかに偏りまくった育成をしていたのかがよくわかるグラフになってしまった。
正直自分でも、ここまで無茶やってるとは思わなかった。

やっぱり近似曲線も、相関度がかなり低そうだ。上に跳ねてる艦娘が極端すぎ。


で、ともかくも愛着度を数値化してみよう。

近似曲線は、今回は y = -890.53x + 139808 と出ている。
x に順番を代入すると、その順番に手に入れてるなら y くらいの経験値を得ているだろう、と推定される。
そして、実際に得ている経験値から、その値を引き算する。
プラスになるなら愛着が強く、マイナスになるならあんまり愛していない。


はい。
まー、やっぱりイマイチな数字かなー、とは思う。

自分で思ってるところでは、駆逐艦では五月雨、子日、大潮あたりを重用しているつもりなのだけど、そうは出ていない。
古くからいる艦娘ほど、那珂ちゃんLv.99に引っ張られて左上がりになった近似曲線が高すぎてしまっている。
五月雨は、Lv.55くらいになってるのが相当のよう。無茶な。


あいにく私は贔屓しまくりの悪い提督であったので、かなりひどい結果が出てしまった。
真にエコヒイキが少なければ、少ないほどに、愛着度の値はどの艦娘もゼロに近くなるはずだ。
もし可能なら、そういう提督に同じ計算をしてもらいたいものだけど。

平成25年度 公害防止管理者試験プレイバック

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公害防止管理者、という資格試験を受けてました。

工場排水とか排ガスとかが環境悪化につながらないように管理したり検査したりする技術者で、製造業の工場なんかには有資格者を置いておかなきゃいけない。
工場あるかぎり必要になる資格なので、まさにその職にある人も狙うし、化学関係を学ぶ学生さんが取ったりもする。
世間的にはさほど知名度高くないけれど、しかし方面によってはポピュラーな資格。


資格は、大気、水質、騒音・振動、ダイオキシン類の4つに分かれていて、私が受けたのは水質。
その中でも、一番下っ端の第四種。
第四種を基本にして、特に有害な物質も取り扱える第二種、特に大規模な排水を扱う工場にも対応できる第三種、両方いける第一種と分かれている。

まあ、排水はどこからでも出るから需要は多いはず。
すでに有資格者が多すぎるから、これ取ればすぐ就職できるほどでもないけれど。
で、比較的水質は簡単ということで、化学関係初学者の私が、この半年まじめに勉強していたことを証明するために腕試しに受けてみた次第。


で。
なんだか昨年からこの試験、急激に難度が上がって、合格率も急に下がった。
今まで20%くらいあった合格率が、一気に12%くらいまで落ちたとか。

公害防止管理者は、いってしまえば居なければ工場が操業できなくなるような資格だから、あまりにも門戸を絞りすぎるのもまずいはず。
だったら、反動で今年は簡単になるか、せめて一昨年までと同等くらいになるんじゃないか……と期待したら。

甘かった。


平成21年度の問題を模試代わりにやってみたら、80%~90%くらい取れていた。(平成24~22年度の問題はさんざん過去問として勉強した)
ところが今回の自己採点では、「公害総論」の科目が15問中9問と、合格ラインといわれる60%ちょうどしか取れていない。他の2科目も7割程度。

どう見たって問題の出し方がいやらしく、明々白々に難易度が上がっている。
かつては計算問題に必要な数式が示されている場合があったのに、今回は一切なし。
過去4年間の過去問で一度も触れていないような問題が多かったし、過去問で触れていたことでもさらに深く突っ込むような出題ばかり。

おそらく今年も合格率10%前後になりそう。


もしかすると私も不合格で、来年受験し直すことになるかもしれないので、今年の試験問題を振り返っておく。
たまたま検索でこのページを見た人の役にも立てばいいな。

回答自体は産業環境管理協会のサイトで出てるので確認のこと。
問題は全文書き写したりはしないので、受験者の方は手元に。そうでない方は、多分近いうちに産業環境管理協会のサイトに公開されると思うので。


1.公害総論


問1.
環境基本法の条文の抜粋に5箇所アンダーラインが引いてあって、そのうちひとつが誤っているという問題。

これは(2)と(3)が競合しているから、どっちかが誤りなのは見える。
(2)は「市のことは市長がやる」というもっともらしい話。(3)は都道府県知事がやるんじゃないか。
と考えて、その通りだった。


問2.
土壌汚染対策法の条文の虫食い問題。

過去のこの手の問題は、日本語的に素直になるようにすれば正解というのが多かったと思う。
で、私はこれを(4)と答えてまったく疑わず、正解は(5)だった。
そう言われてみると(5)のほうがよほど日本語として素直だ。

そもそも、水質汚染と土壌汚染は関係が深いから、土壌汚染対策法の問題でコケるのはよろしくないなあ。


問3.
環境基本法と関係ない用語を選ぶ問題。

これはまあ、(4)がどう見てもグリーン購入法の用語だから簡単。


問4.
公害防止管理者法についての問題。

自分がなろうとする資格者についてのことくらい知ってろ、ということで、例年よく出るような問題。
解任されてから3年間ではなく、2年間が正しい。よって(5)が正解。


問5.
公害防止管理者を選任しなければいけないのに選任しなかった場合の罰則についての問題。

「新・公害防止の技術と法規 2013 水質編(以下「テキスト」)」の45ページからの、公害防止管理者法の概要を書いてるページには、罰則のことなんて書いてないのよね。
わからなくて、確か何かで見た気がする20万円という金額を信じて(3)にしたけれど、正しくは(2)の50万円以下の罰金。


問6.
大気汚染の現状についての問題。

過去問にもよくある問題ではあるんだけど、こういうのが出るときは割とわかりやすい正解が見えるように出題されていたと思う。
今回は、それこそ各種大気汚染の概要をひと通り覚えてないと答えきれない。
大気関係で受験してる人はいいけど、他で受験してると痛い。

私は、まあ二酸化硫黄は燃料中の硫黄分から燃焼時に発生するものだから、自動車から出ないわけもないだろうと思い、一般局と自排局で値が同じ、という(1)を選んで、間違い。
テキストでは、どっちも0.003 ppmと書いてあった。
ただ、「同じ」とは書いてない。「丸めれば同じだけど実際に同じ数値というわけではない」という理屈で出題ミスにならんやろかw
まあ、最近はガソリンや軽油の脱硫技術が進んでおるのでしょう。

この問題、発表されている正解は(5)。
確かに、微小粒子状物質の達成率は、一般局で32.4%、自排局で8.3%とある。
言われてみれば、中国から流れてきてると大騒ぎになった時に確認してみたら、日本国内でもPM2.5はかなり出ていて環境基準未達が多かった。
試験当日に思い出せればなあ……。

あと、光化学オキシダントの環境基準を達成できた測定局はゼロ、という(3)も、テキスト56ページのグラフを見ると、そのようになっている。
出題ミスってことで全員正解扱いにならんやろかw


問7.
大気中の浮遊粒子状物質の問題。

これは消去法でも解けると思う。上の4つはそうひねった出題でもない。
正解の(5)は、2.5μm以下の微小粒子が、物を粉砕するくらいでそんなに大量に出るとは思えない。
割と素直な問題と思う。テキストでは56ページ。


問8.
大気の汚染に係る環境基準が設定されていない有害大気汚染物質を選べ。

これ大気関係で受検する人にはサービス問題だろうな。
ベンゼンはまあそれっぽいとしても、他は全部有機塩素化合物だっていういやらしさ。

テキスト57ページの、「有害大気汚染物質」に書いてあった。
(3)の1,2-ジクロロエタンは指針値というのだけ定められているそう。水質でいうところの要監視項目みたいなやつか。


問9.
公共用水域の水質測定に関する記述として、誤っている物を選ぶ。

これは水質で受けてる人にはサービス問題で、(1)が正答。
人の健康の保護に関する環境基準は27項目。20項目じゃ明らかに少ないのが、水質のひとにはわかる。
テキストでは59ページあたり。


問10.
水質汚濁物質の発生源について、誤っているものを選ぶ。

これも水質の受験者にサービスで、正答は(3)。消去法でも解けそうだけど。
りんの排出量は少ない。有機物40 : 窒素 10 : りん 1という比率。
テキストでは63ページ。


問11.
騒音について、誤っているものを選ぶ。

風力発電の風車が、人の耳には聞こえないような20Hz以下の低周波騒音を出して、それが健康に影響を与えているので、これは(4)が正答。
わりと有名なことかなあと思ったのだけど、私が太陽電池メーカーなんかに勤めていたせいで、環境ネタに注目していたせいかもしれない。


問12.
産業廃棄物の業種別排出量の問題。

これは厭味ったらしい出題の仕方で、私はちょっと古めの過去問で「電気・ガス・熱・水道>農業・林業>建設業」というトップ3の順位だけ覚えていた。
しかしこの出題では「多い順に並べた時正しい順番になっているものを選べ」となっていた。
トップ3だけ覚えてるヤツを混乱させる気の問題なのが明らかで、私は実にしっかり釣られた。

最近になって排出量の順位が入れ替わったりもしていないので、1位・3位・4位の順で並んでいる(2)が正解。
テキストでは70ページあたり。


問13.
略語とその内容説明の組み合わせを選ぶ問題。

まあ、PRTR = 化学物質排出移動量届出、MSDS = 化学物質等安全データシート、TEQ = 毒性等量はわかる。
TEQはダイオキシン関係くらいしか使わないと思うけど、TEQがわからなくても解ける。
正解は(1)で、特に困らない。

ただ、テキスト冒頭に略語リストのページがあるのに、そこにSAICMとGHSは載ってなかったぞ。


問14.
ダイオキシン類について、誤っているものを選ぶ問題。

ダイオキシンの排出量は、問題になって測定を始めて、一気にそこらじゅうの焼却炉を廃止したりでものすごい勢いで対策が進められた。
半分なんてあっという間に削減されたし、今は98%も削減されている。
よって正解は(5)。


問15.
リスクマネジメントに関する用語の問題。

(1)の「ハザード」は、リスク源のことを指す。
よく考えたら、津波が問題になったときにハザードマップがそこらじゅうで作られたもんで、あれは津波が来た時どこがどれくらい危ないか、つまりリスク源をマップ化したもんだった。
私はわからなくて(3)とか選んでしまって。


ここまで、私は9問正解の60点と思う。危ないなあ……

例年なら、地球温暖化問題とか京都議定書についての問題があるんだけど、まー、震災以来、温暖化問題は見ないことにしてるみたいだし、まるごとスルーされてたなあ。そんなんでええんかいな国家資格。



7.水質概論


問1.
水質汚濁防止法に規定する指定物質はどれか。

指定物質には塩酸、硫酸、水酸化ナトリウムあたりのわかりやすい強酸・強塩基が入ってるので、(3)の硫酸で正解。
あるいは、他の選択肢はどれも健康項目なので、消去法でも解ける。
テキストでは155ページ。


問2.
有害物質貯蔵指定施設についての問題。

なんでこんなとこ聞いてくるんだ、っていうような問題。正解は(2)らしい。
一応109ページに少し記載はあったのだけど、詳細な記載は見つけられなかった。多分法規編のどこかを調べなきゃならんのだと思う。

こんなところまで聞いてくるなら、もうテキストと関連法規のすべてを記憶でもしなけりゃ無理だわ。


問3.
公害防止管理者法でいう汚水等排出施設に該当しないものはどれか。

特定施設は、電気・ガス・熱供給業か製造業(加工業含む)の業種に供される施設が対象。
洗濯業は対象外。よって(5)。


問4.
公害防止管理者が管理する業務。

これも毎年出るような問題だけど、例年とは変えてある。
正答は、(2)の「汚水等排出施設の使用の方法の監視」。
異常な使い方をしてトラブルを起こす、ということがないように監視するのも仕事になってそうなもんだけど、そうでもなかった。

測定機器の点検および補修、というのは、過去問では選択肢に出ていないが、これは公害防止管理者がやる。
測定機器の点検とか補修なんて、きちっと校正ができる専門業者がやるべきことだと思うんだけど、公害防止管理者がちゃんとそういう専門家に依頼するのが仕事だそうだ。
テキストでは46ページあたり。


問5.
2000年以降の環境基準および排水基準の変更に関する記述として、誤っているものを選ぶ。

まず環境基準として国の一律排水基準が定められていて、特にそれより厳しい上乗せ排水基準を自治体が条例で定めることができる……ということなので、(4)は間違い。

私は、まさか環境基準が緩められるなんてこともないだろう、と思い込んで(5)にしてしまった。1,1-ジクロロエチレンはそうらしい。大した毒性がないのがわかったんだろうか。


問6.
水質汚濁の歴史に関する問題。

新潟県阿賀野川といったら、新潟水俣病だから原因物質はメチル水銀。よって正答は(4)。
これはまあ常識の類だ。


問7.
周辺海域における海洋汚染について、誤っているものを選べ。

私は、周辺海域なら液体の有害物質ならちょっとやそっと流出したって、まあ拡散しちゃって問題にはなりにくいはず、と読んで、(2)を選んで正解がとれた。
廃棄物が流れ着いて問題になるような話はよくあるんだし。

テキストでは62ページ。
過去には、海上保安レポートの話なんて全然出てなかったのになあ。
海洋汚染一般の話、と捉えれば、押さえておくべきところなのはわからんではないけど……


問8.
水質指標に関する問題。

これは消去法で解ける。(1)~(4)はどれもわかってて然るべき。
(5)のジェオスミンは、異臭味物質だそう。


問9.
川に有機物が流れ込んだ時に、溶存酸素量がどう変動するかの問題。

テキスト162ページにある。
有機物が入って微生物が活動する。すると溶存酸素が減る。有機物が分解されつくしたら、水面から再曝気してまた溶存酸素が増える。そのうち元通りくらいになる。
そういうグラフは(3)しかない。


問10.
有害化学物質の人体影響に関する記述として、最も不適切なものを選ぶ。

テキストでは195ページあたり。
私はたまたま「重金属とかの毒性をちゃんと把握できてない」と気付いて総ざらいしなおしたから、HCHのことも見ていて、無事(1)で正解を拾えた。
HCHは、特に残留性が高い異性体も含まれた商品が日本で市販されてしまって、それで問題になったことがあるとかで。


私は2問間違っただけ。
しかし、問7・10あたりは偶然解けただけだから、この幸運がなければ十分危なかったと思う。

なんというか、一応試験範囲はテキストだというけど、重要な部分とそうでない部分のメリハリがないような出題をしてくるんだったら、それこそ全部まる覚えでもするような勉強法しかやりようがないよなあ。
意図的に出題難度を上げてるんじゃなければ、出題センスが悪いと思う。



8.汚水処理特論


問1.
汚水処理計画に関する記述として、誤っているもの。

向流多段洗浄を採用したら洗浄効率は上がるはずで、だったら洗浄排水の濃度は上がる。なので、(3)が正答。


問2.
水中の油滴の上昇速度を求める計算問題。


ストークスの式を使う問題は割と毎年出てる。
まあ浮上か沈降かで符号が入れ替わるけど、別に逆にして計算しても値は変わらないので。

ただ、gとかμとかが与えられていないのがいやらしい感じ。
まあ、gは重力加速度、μは水の粘度なので、特に油滴の条件で変動する値ではない。

なので、g = 1とか適当に数字を入れて、油滴密度ρ = 0.90、油滴直径d = 0.015、水密度ρs = 1.0、上昇速度v = 0.12と入れて、μについて解いてやる。
すると、μ= 0.00001くらいになる。
で、g = 1、μ = 0.00001、油滴密度ρ = 0.95、油滴直径d = 0.010、水密度ρs = 1.0、としてvを計算すると、0.02666...と解ける。

よって正解は(2)。


問3.
APIオイルセパレーターの計算問題。

浮上速度が0.12 cm/s = 0.0012 m/sなので、水槽の深さ2.0 mを上昇しきるのにかかる時間は1667秒ほど。分に直すと27.8分。
水平流速が0.9 m/分なので、0.9 × 27.8 = 25。

よって(2)が正解。
浮上分離のオイルセパレーターでも、沈降分離の横流式沈殿池でも、どっちでも同じような計算で解ける。よくある問題。


問4.
加圧浮上分離に関する記述として、誤っているものを選べ。

浮上分離なんだから、水面近くから処理水を取り出したらおかしい。
これは簡単に(5)とわかる。


問5.
コゼニー-カルマンの式の問題。


こういう式があるのはわかってたけど、内容まで覚えてなかったな。
多分、過去問でも内容までは出題されてなかったと思う。今まで聞いてこなかったようなことまで聞いてきてる傾向がある。

h0がろ過抵抗、μが水の粘性係数、uがろ過速度、Lがろ材層厚さ、dがろ材粒子径、εがろ層の空隙率。
なので、ろ過速度uは2乗するようにはなっていない。よって(3)が正解。


問6.
水酸化物の沈殿を作って金属イオンを除去する処理の問題。
最近なんだかよく出る。

この問題は、そもそもこのグラフからイオンの価数が読み取れるところがないので、(2)が正答。
鉄イオンだと勝手に決めつけたとしても、(OH)2と(OH)3が逆よね。


問7.
標準酸化還元電位の高低の問題。

こんなもん全部覚えてるわけねえだろう、というような問題。
過去問で、(4)と(2)と(3)の3つがどの順で高いか、という形で出題されたことがある。

で、(4)のオゾンは高い。(2)の過マンガン酸イオンもBODの酸化に使うんだから高い。(5)のCl2もアンモニアを酸化してクロロアミンに還元したりするから高い。
残りのふたつはもう覚えてるしか答えようがない。
私はここまで絞って(3)と答えて間違い。正しいのは(1)。

テキスト269ページに標準酸化還元電位の一覧表があって、右上のわりと目立つところに硫黄が書いてあった。
けど、そんなことで覚えてろってのもなあ。


問8.
イオン交換についての問題。

(1)は、むしろ微量の重金属イオンの除去に用いるんだから間違い。
(3)は、第三級アミン基は弱塩基性。間違い。
(4)は、ファンデルワールス力のわけがない。
(5)は、私はうっかりコレを選んでしまったけど、破過点って活性炭の吸着限界だ。また、イオン交換はイオンの価数も交換量に影響するから、単にイオン量だけでは決められない。

(2)が正解だけど、まー、これは私すっかり覚えてなかったな。
テキスト276ページあたり。


問9.
膜分離についての問題。

これ、(4)が間違いで、クロスフロー式プロセスは、膜を透過していない水の一部を循環させて供給槽に戻す方法だそう。
考えてみれば、膜を透過してしまった水を戻しても意味がないんだけど。

何がひどいってこれ、テキスト281ページに図があるんだけど、文中では本当に名前挙げてるだけ。
本当にそれが重要と思って出題してんのかな。

私は(3)にしちゃった。


問10.
流動焼却炉についての問題。

これはたまたま直前に勉強したのでラッキーだった。
流動焼却炉は、砂を流動媒体にする。熱回収装置を設けないと熱効率が悪くなる。よって正解は(1)。
テキスト289ページあたり。


問11.
活性汚泥法の計算問題。
活性汚泥法の曝気槽中の汚泥の出入りについての問題って、毎年出てるんだけど、いつももっと普通に解けるような形で出てくる。今年のは相当ひねりまくった出題。


まず、流入排水量が1/3になり、流入排水のBOD濃度が180/240 = 3/4になっている。
掛けると、流入BOD量は1/4になっているとわかる。

現在のBOD汚泥負荷は0.4 kgBOD/(kgMLSS・日)で、MLSS濃度は3000 mg/L = 3 kg/㎥。
曝気槽容量はわからないのでV ㎥としておく。
求めたい流入BOD量は、x kgとおく。
すると、0.4 = x / 3V と式が立つ。xについて解くと、x = 1.2V kg。

流入BOD量は1/4になるので、0.3V kg。
変更後のBOD汚泥負荷は0.05 kgBOD/(kgMLSS・日)になる。
求めたいMLSS濃度を y kg/㎥とおく。
すると、0.05 = 0.3V / yV と式が立つ。yについて解くと、y = 6 kg/㎥。
単位を直して、6000 mg/L。

ということで、正しいのは(5)。
過去問を浚うと、また全然違う形でひねった計算問題があるから、とにかく色々やってみておくといいと思う。


問12.
生物膜法についての問題。

(1)になんか色々書いてるけど、生物膜法で「活性汚泥」なんて言葉が出てきてるのがおかしい、とのお話。これって浄化槽かなんかの記述じゃなかったかな。
といいつつ私は(3)と答えてしまって間違い。

テキストでは301ページあたり。


問13.
嫌気処理法についての問題。

炭化水素には窒素含まないので、何してもアンモニアのNは出てこない。(4)が間違い。
たんぱく質が含まれるとアンモニアが発生する、という記述がテキスト309ページにあった。


問14.
生物的硝化脱窒素法についての問題。

今までも生物的硝化脱窒素法の問題は出てたけど、装置についての話が多かったと思うんだけどなあ。
これはもう覚えてるだけの問題で、(5)が正答。200~300mVじゃなくて、-200~-300mV。


問15.
アンモニアを硝酸態窒素に酸化する場合の必要酸素量を100として、アンモニアを亜硝酸態窒素に酸化するのに必要な酸素量はいくらか。



とのこと。テキスト312ページ。で、正解は75で(2)。

正直わからんかったので、50じゃ少なすぎると思うし90は多すぎるだろうから、75でいいかなー、なんて回答しちゃった。


問16.
りん除去・りん回収技術についての問題。

HAP法はハイドロキシアパタイトに晶析させるものだけど、アパタイトってカルシウムとリン酸でできるものなので、添加するのは鉄塩じゃない。よって(2)が間違い。
MAPが確かマグネシウムアンモニウムリン酸塩だったかな。

なんとなく、ハイドロキシアパタイトって歯磨き粉の売り文句になってたことがあって、それが鉄塩でできるものなら歯が赤くなりそうだなー、って。


問17.
物理化学処理装置の維持管理の問題。

(1)は、pH計の校正はもっとこまめにやる。テキストでは二週間に一度。
(2)は、ジャーテストで決定する。
(3)は、ろ層の浮遊物質補足可能量はろ過水に関わらず一定。
(5)は、活性炭は混合させないように通水する。
よって(4)が消去法で正解。

また、過去問に、(4)とまったく同じ選択肢が正しいとして出題されている問題あり。
今年は珍しい、過去問派にやさしい問題。


問18.
凝集沈殿装置の維持管理の問題。

(1)は、硫酸アルミニウムのほうが中和に必要なアルカリが多い。
これも、過去問に同じ選択肢が間違いとして出題されていたことがあり。過去問派にやさしい問題。
他の4つもそんなに変なものはないと思う。
強いて言えば集泥レーキのことなんか気にしてない、というところだけど、これも過去問に出てた気がする。


問19.
生物処理装置の維持管理の問題。

(1)は、原水の溶存酸素に値が狂わされるからダメ。真ん中に設置するのがいいはず。
(2)は、SVIは、数値が低いほどより沈降して体積が小さくなっているわけだから、高いと沈降性は悪い。
(3)は、窒素除去を行う最近は増殖が遅いので、SRTを大きく取って増殖できる時間を取る。
(5)は、嫌気処理は低温だと進まなくなる。中温で人肌程度の36度くらい、高温で55度くらい。

よって(4)が正しい。
これも過去問で似たようなこと知ってるような。


問20.
分析方法についての問題。

これは、(4)が誤っていると知っていたので即答しちゃった。
テキストでは340ページあたりから。


問21.
ICP質量分析計についての問題。

(1)は、液体試料を噴霧するためのもの。
(3)は、質量分析部は真空状態だから記述がおかしい。
(4)は、質量分析計は光を計るものではない。イオンを導くためのもの。
(5)は、イオン化した原子を質量・電荷比によって分離する。

よって(2)が正しい。
どんなもんかわからんけど。


問22.
TOC計の値の読み方の問題。

濃度1 mg/Lでピーク面積5.4くらい、4 mg/Lで21.5くらい、10 mg/Lで54.8くらい。
だいたい直線的な相関があるのがわかる。
そこにピーク面積32.4となれば、だいたいフタル酸水素カリウム溶液で6 mg/Lくらいになる。

求めたいのは質量なので、原子量・分子量がほしい。炭素の原子量は12で、フタル酸水素カリウムの式量は204。
フタル酸水素カリウムには炭素が8コある。

6 × 12/204 × 8 = 2.8と解けるので、(3)が正解。

TOCはネタとして今ホットだから出るとは思ってたけど、装置の仕組みとかの問題かと思ったらこう来たよ。足払いかけてきてるなあ。


問23.
大腸菌群と検定法についての問題。

もうこれは知ってるか知らないかの問題。
(4)は、培養温度が20度となっているのが間違いで、36度前後にする。大腸菌なんだから体温ぐらいが培養温度にふさわしい。
テキスト377ページあたり。

私はうっかり(5)にした。
菌が発生させる酸に反応して赤くなる指示薬が培地に入ってると聞いてたけど、それが「ニュートラルレッド」という名前じゃない気がして。


問24.
全窒素の検定法の問題。

これはアンモニウムイオンではなく硝酸イオンなので、(5)が正解。
ペルオキソ二硫酸塩は酸化剤だから、窒素が酸化されて硝酸イオンになっても、還元されてアンモニウムイオンになることはなかろうと。


問25.
計測機器についての問題。

知ってるかどうかだけの問題。
全りんの検出は吸光光度法で、自動計測器でも同じなので(5)が正解。テキスト415ページ。
消去法じゃちょっとしんどいと思うけれど……



以上、長くなったけどひと通りおさらい。
やっぱり今年は難しいよねー。

ひどいところ聞いてくる問題はもう、運でしかないから諦めるしか。
出そうなところに重み付けをすることなく、まんべんなく勉強するってのも不可能だし。

過去問で出たことを、さらに難しくして聞いてくる傾向があったと思う。
過去問での勉強は基本として、さらに回答内容を掘り下げる作業をすると有効かも。

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